MQ会計とコンサルティング(その2)

これまでの常識を疑う!

たとえば、

 

1.粗利益率を上げるには率の高い商品を多く売ればいい

 

多くの営業マンはこのことに疑問をもちません。

当りまえのように思われています。

 

では、

 

なぜ、

 

粗利率の高い商品を多く売れば利益が増えるのでしょうか?

(MQ会計で考えればこれは誤りです)

 

じつは、これが率で考える怖さです。

額ではなく率で考えると、なんとなくできそうな気になってしまいます。

 

それが次の事例です。

 

 

  PQ 1000

  VQ 600(v率 60%)

  MQ 400(m率 40%)

 ------------------------

  F1 240(労働分配率 60%) 

  F1以外 170

 (F合計)410

 ------------------------

  G   ▲10(g率 ▲1%)

 

 

MQ会計を実践している人はこの表を見れば全体の利益構造がわかります。

赤字の会社です。

 

率で考えることの怖さ

では、MQ会計表をあえて「率」を使って解説するとどうなるでしょうか。

 

この会社が赤字を解消しGを5にするには、

 

1.売上を1.5%アップし ⇒ PQは+15

2.粗利率を1.5%改善し ⇒ MQは+21

3.労働分配率をたった1.5%下げると ⇒ 人件費F1額は結果的に+6

 

と、こうなります。

 

率だけで考えた結果は、

 

 

  PQ 1015

  VQ 594(v率 58.5%)

  MQ 421(m率 41.5%)

 ------------------------

  F1 246(労働分配率 58.5%) 

  F1以外 170

 (F合計)416

 ------------------------

  G  5(g率 0.5%)

 

 

1.5%くらいなら何とかなるかも、、、

 

計算上は利益が出ます。

 

ところが、

 

この表の金額は「単位」がありません。

 

1000万円の会社も

1000億円の会社も

同じになってしまうのです。

 

この事例は、あるコンサルタントの本に

解説と一緒に掲載されたものです。

 

これは「MQもどき」でMQ会計ではありません。

私が分析も解説もしない理由のひとつです。

 

経営を「静止画」で捉えるか、「動画で考えるか」の違いです。

 

会計畑出身のコンサルタントは、経営を「静止画像(結果分析)」で

捉える悪しき習慣が身に染みついているようです。

 

ここから抜けるには、

これまで学んできた知識に対し疑問を持つことから始めなければなりません。

 

MG研修に参加して、ガーンと衝撃を受けるのも良いかもしれません。

 

が、

 

残念ながらそう簡単に自分のこれまでの考えを変えるのは難しいようです。

 

そもそも

 

「利益率が上がると利益は増える」ということ自体に

疑問を持ってほしいと思います。

 

MQ会計は商材にはなりえない!

さらに問題は続きます。

伝える側は、

 

商材に頼る

ネタを探す

手法に頼る

 

今に始まったことではありません。

 

私自身も、

 

分析や解説の手法さえ身につければ、、

 

という時期があり、

管理会計や経営分析をひたすら学びました。

 

あるとき、疑問がわいてきました。

そのきっかけがMG研修でした。

  

もし、あなたが

MQ会計を伝える側だったら、この方法は役にたちません。

 

なぜなら、MQ会計は商材になりえないからです。

 

ただし、ツールは存在します。

この場合のツールは、実践する側、社長(企業側)が使うものです。

 

けっしてコンサルティングの商材ではありません。

 

ところがMQ会計をやっていくうちに

次のような疑問を持つコンサルタント、

税理士が出てきます。

 

これまで私のセミナーに参加した

伝える側の人たちから聞かれた質問を

2つ紹介します。

 

 

(質問1)

毎回、同じ話をすると相手(社長)に飽きられる。

だから新しいネタ探しがたいへんで、

続かない。何かコツはないか。

 

(質問2)

具体的に解説し教えすぎると、

社長から「もう一人でできるから、、」

と顧問契約を切られる。何か方法はないのか。

 

         ・

 

どちらの質問も共通しているのは、

MQ会計をたんなる手法、商材として考えている点です。

 

これではいつまでたってもMQ会計の本質にはたどり着けない。

そもそも、

ふだんからMQで考えていないし実践していない。

 

MQにかぎらず伝える側が、

「自身の頭で考え抜いていない」

 

この質問に答えるとすれば、

 

自身で疑問を持ち、自身で考えたら、、

 

ですが、

 

私がMG研修を行っている理由の一つが

ここにあります。

 

MQ会計は社長と一緒になって実践する

MQ会計を伝える側であっても

実践する側であっても、

 

【思考力、想像力(創造力)、応用力】

 

を自身で自覚して身につけ、

自身で育てなければならない、です。

 

自身で考え、

自身で気づき、

自身で発見する、

 

です。

 

         ・

 

昨年、MG研修に

あるコンサルタントが参加しました。

感想文に次のようなことが書いてありました。

 

 

2日間ありがとうございました。

宇野さんの「相手に考えさせる」講義や

進め方にはっとさせられました。

 

これまでは一方的な講義や解説をしてきました。

さっそく取り入れたいと思います。

 

         ・

 

MQ会計は社長と一緒に実践する!

一緒になって考え想像し、

創造しながら応用し実践する!

 

伝える側は、そもそも

 

なぜ、何のために分析するのか(したがるのか)

なぜ、何のために解説するのか(したがるのか)

分析や解説の結果、何を伝えたいのか

 

MG研修を通して考える

考えさせられる良い機会です。

 

 

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