Vol.315 【MQ会計と経営計画】

 【MQ会計と経営計画】
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■□  戦略MQ会計・DC・マトリックス会計
■□   社長のための会計学 【 マトリックス通信 】
■■   Vol.315 2013/03/12
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 》 会計がわからないと経営ができないが
   会計がわかっても経営はできない
 
 
■損益計算書(P/L)には5つの利益が表示されています。
 
   1. 売上総利益
   2. 営業利益
   3. 経常利益
   4. 税引前当期純利益
   5. 当期純利益
 
 このメルマガの原稿を書きながら、ふと思いました。
 「なぜ利益が5つもあるのだろうか?」
 「社長たちはどの利益を重要視しているのだろうか?」
 
 いまはネットで何でも調べられるから便利です。
 「企業会計原則」というのが昔からあったのですが、
 平成18年に「会社計算規則」というのができて
 どうやらそのなかで決められているようです。
 要約すると次のようになります。

 

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  ◎会社計算規則(平成18年2月7日法務省令第13号)は、会社法の規定に
   より委任された会社の計算に関する事項を定めた法務省令で、会社法
   における会計部分の基幹を成すものである。
 
  ◎第八十八条
   損益計算書等は、次に掲げる項目に区分して表示しなければならない。
   1.売上高
   2.売上原価
   3.販売費及び一般管理費
   4.営業外収益
   5.営業外費用
   6.特別利益
   7.特別損失
 
 そして5つの利益金額を「表示しなければならない」と書かれています。
 
  ◎第八十九条(売上総損益金額)
   売上高から売上原価を減じて得た額は、
   売上総利益金額として表示しなければならない。
 
  ◎第九十条(営業損益金額)
   売上総損益金額から販売費及び一般管理費の合計額を減じて得た額は、
   営業利益金額として表示しなければならない。
 
  ◎第九十一条(経常損益金額)
   営業損益金額に営業外収益を加えて得た額から営業外費用を減じて
   得た額は、経常利益金額として表示しなければならない。
 
 税引前当期純利益と当期純利益も同様に記述されています。
 
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■MQ会計には利益は【ひとつ】しかありません。
 MQ会計における「利益G」の定義、
 
 それは
 「MQからFを差し引いた差額、以上終わり!」
 です。

 
 ところが企業会計には5つの利益があります。
 どの利益が経営に一番重要なのか、、、わかりません。 
 
 ときどき聞かれます。
 
 「宇野さん、MQ会計のGって損益計算書の経常利益のことですよね」
 
 この質問に対する答えは、
 
 「同じ場合もあるし、違うこともある ※」です。
 
 なぜなら【G=MQ-F】だからです。
 
 会計(決算書)の主な役割は「対外報告のため」です。
 しかし、同時に経営計画作成の際にも使われます。

 
 経営計画のなかでも事業経営の基本的な枠組みの部分が「利益計画」。
 その一番のもとになるのが「利益G」です。
 そして、「利益G」に一番近いのが決算書では「経常利益」なのです。※
 
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 ※)製造業や建設業では全部原価FCによる原価計算を行っているため
   経常利益と利益Gは原則一致しない
 ※)販売やサービス業であっても勘定科目設定のしかたで一致しなくなる
   場合がある
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■利益計画を作る際、ほとんどの企業は売上高から決めていきいます。
 
 「翌期の目標売上は前年対比〇%増のXX億円」
 
 そこから原価や経費を差し引いて利益を求めます。
 そして
 
 「この利益では借入金を返済したら設備に回す金がなくなる!」
 
 ということで、また売上高に戻って計算をし直すことになります。
 
 MQ会計では、利益計画を作る際には「利益G」を先に決めます。
 
 「翌期のGはいくらにするのか」
 
 この数字は社長にしか決められません。
 
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■結果を分析してみることも大切ですが、
 MQ会計がもっとも力を発揮するのが【未来に対して】です。
 
 「固定費Fは来年いくらかかるのか」
 
 かなり高い精度でつかむことができます。
 精度は落ちますが3年先までの予想もつきます。
 したがって、
 翌期に稼がなければならない【必要MQ】は簡単にわかります。
 
  ★ 必要MQ = 翌期の固定費F + 目標利益G
 
 前期の粗利益率を使えば【必要売上高PQ】も計算できます。
 わからないのは、
 
 「この必要MQそしては必要PQが【ホントウ】に実現できるかどうか」
 
 ということです。
 
 「必要MQは計算できるが、
  それを具体的にどうやって実現していくかがわからない」
 
 のです。
 
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■「利益計画」は、
 この先の事業計画の基本的枠組みそのもの、
 出発点です。
 
 利益計画で決めた利益Gを出すために「大枠でどうするか」、
 それをわかりやすく、かつ明確にするのに最適なのが
 MQ会計です。
 
 利益計画とは
 「こうあらねばならない」という意味であって
 「こうして利益をあげる」ということではありません。
 利益計画の役割はここまで。
 
 利益計画で決めた必要MQをどのようにして実現していくのか、
 そのために必要なPQをどのようにして実現していくのか、
 これが次の段階であり、
 
 「こうして利益をあげる」
 
 という計画こそ【販売計画】です。
 そしてこの販売計画こそが
 経営計画の【もっとも重要な部分】となるのです。 
 
 
■目標(計画)とは「手に入れたい結果」、 
 社長にとって必要なのものは「正しい舵取りと状況判断」です。
 
 計画を実現するためには障害や困難が伴います。
 しかし、計画に向かって行動するからこそ
 もしかしたら計画通りにいかないからこそ、
 この先の重要な経営情報として
 「社長は何をすべきか」を常に教えてくれるのです。
 
 計画と実績の差は、まさに会社にとっての警戒警報なのです。

 

 

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