Vol.337 【ある建設業の社長の悩み・税理士からのアドバイスは…】

 【ある建設業の社長の悩み・税理士からのアドバイスは…】

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■□  戦略MQ会計・DC・マトリックス会計

■□   社長のための会計学 【 マトリックス通信 】

■■   Vol.337 2014/02/05

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 》 原価管理や原価計算をやるから儲かるのではありません。

   儲かる製品を売っているから儲かるのです。

 

 

 

■建設会社を経営する方からメールをいただきました。

 

 ○田舎で建設業を営んでいます。

  MQ会計の記事及び著書に関し、

  興味深く拝見させていただいております。

 

  建設業界の不安は、まさに記事やメルマガで仰られている通りです。

  正直、目隠しして博打をしているような心境、

  と言っても言い過ぎではありません。

 

  3月27日と28日の東京でのセミナーは、

  建設業者にも対応しているのでしょうか?

  いい機会ですので参加したいと思うのですが、

  ご縁がありましたら是非よろしくお願いします。

 

 

 最近、メルマガやホームページをご覧になった方からの

 質問や問合せが多くなりました。

 さっそくAさんにメールを差し上げました。

 

 ◎ご質問の件ですが、3月の東京セミナーの内容は

  近日中にメルマガでお知らせする予定です。

  Aさんがいらっしゃるのであれば、

  ぜひ、建設業の話を入れたいと思います。

 

  MQ会計は建設業にピッタリだと常々思っているのですが

  建設業会計がネックになっています。

 

  もし、事前にご質問や疑問点などあれば

  お知らせいただけないでしょうか。

  できる範囲でセミナーの講義に入れたいと思います。

 

 

■Aさんから返事がきました。

 

 ○ご返信ありがとうございます。ご面倒でなければ、建設業のためにも

  お時間を割いていただけると大変ありがたいです。

  ご存知の通りこの業界は

 

  1.制度会計がとっつきにくい

  2.コンスタントに入るカネが少ない

  3.田舎の中小企業の上層部は長年の「職人的勘とコネ」を

    重視する人間が多く、数字アレルギーが多い

 

  など、何重にも現実を阻む壁があります。(弊社もそうです)

 

 ○税理士からは

  ・原価の管理をしなさい

  ・付加価値(売上-社外調達費用)を基準とした経営をしなさい

  ・社内労務費、社内機械使用料等を決めた上で、実行予算を組みなさい

 

  などのアドバイスを受けております。

  これらは、建設業の数字の実態を把握する方法として

  理にかなっているのでしょうか?

 

  「かりにまともなデータができたとしても、

   弊社社員が理解し活用できるようなツールとなりうるのか?」

 

  という思いもあります。

 

 ○MQ会計はその点「わかりやすい」という特徴があります。

  わかりやすければ、それだけ社内で情報の共有をしやすく、

  会議でも使える材料になりうると思います。

 

  また、疑問があればメールさせていただきたいと思います。

  3月のセミナー楽しみにしております。

 

 これまで私が伺った会社の社長さん方も

 みなさん同じような疑問や悩みをいだいています。

 そこでAさんにつぎのようなご返事を差し上げました。

 

 ◎Aさん、メールありがとうございます。

  とても考えさせられる質問だと思います。

  メルマガで紹介したいのですが、いかがでしょうか。

  メルマガの原稿を書きながら、私なりにじっくり

  考えてみたいと思いますので、ぜひ、ご協力お願いします。

 

 Aさんに掲載のご了解をいただきましたので、

 【私の考えや感想】をお伝えしたいと思います。

 

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■質問を整理すると

 

 ・建設業界は、この先の経営が不透明

 ・仕事が取れれば利益は出るし取れなければ利益は出ない(まさにバクチ)

 ・幹部社員がきちんと数字に向き合わない(KKD、感と経験と度胸 ※)

 

  ※)いまは「3K2D(KKKDD)」というのだそうです

    感と経験とコネと度胸、そしてドンブリ勘定

 

 など、この先に障害が立ちはだかっている。

 このような状況で税理士から次のような指導を受けた。

 

 ・付加価値を基準とした経営をする

 ・各工事の原価管理の徹底

 ・社内労務費、社内機械使用料等の基準額を決め実行予算を作る

 

 私が注目したのは、Aさんが受けたアドバイスです。

 

 おそらくこの税理士の方は、Aさんの会社の業績を伸ばしたくて

 アドバイスをしているはずです。

 利益を増やすためにはどうすればいいのか、

 真剣に考えた末の結論かもしれません。

 

 ではMQ会計ではどのように考えればいいのでしょうか。

 MQ会計では原価の捉え方、考え方が制度会計とは異なります。

 

 会計に専門的に携わる人たちがつまづく、あるいは戸惑う、

 最初の【関所】といっていいかもしれません。

 MQ会計における原価の考え方は、これまで彼らが学んできた手法とは

 まったく違うのです。

 

 私は会計事務所に勤務しているときに

 いろんな業種に出会いました。

 建設業、清酒製造業、自動車小売業、ワイン製造業、ホテル旅館業

 

 それぞれに特殊な会計処理や原価計算が必要な業種です。

 当時は必死になってその仕組みを勉強しました。

 

 しかしその後、MQ会計に出会ってからは

 

 ○ どんな業種であれ原価の考え方は一緒である 

 ○ そのほうが社長方にとってわかりやすいし未来を考えられる

 ○ 決算書で計算された利益とMQ会計で計算する利益は異なる

 

 

■最初に「付加価値を基準とした経営をする」について考えてみます。

 

 付加価値を基準にするとは、具体的に何をどうすることのなのか?

 そして重要になるのが【付加価値の定義】です。

 

 Aさんのメールには次のように書いてあります。

 ・付加価値(売上-社外調達費用)

 

 私がまだ会計を学んでいるころに

 参加した勉強会の講師が次のように言いました。 

 

 「付加価値とは売上高から外部購入価格を差し引いたものである

  例えば商品や原材料を仕入れる際に掛かる運賃は外部購入価格である」

 

 「なるほど、付加価値はこうやって計算するのか!

  外部購入価格をきちんと集計する仕組みが必要だな」

 

 当時私はこのように考えました。

 しかし、はじめて聞くような内容ばかり、質問ができません。

 

 【わからないところが、わからない ※】状態なのです。

 

 ※)MQ会計のセミナーにはじめて参加され、

   このように感じた方もいらっしゃるはずです。最初の関門です。

 

 「付加価値ってなに?」

 

 「外部購入価格ってなんのこと?」

 

 「付加価値を上げるとは、何をどうすることなの?」

 

 何年か経ってMQ会計に出会い、はじめてわかりました。

 

 

 「MQで考えればすべて説明がつくし、納得がいく!」

 

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■もしかしたら、

 「これまでの原価の考え方が大きく変わるかもしれない」

 という問題を出します。

 建設業以外の方も一緒に考えてみてください。考え方は一緒です。

 

 【問題】

  ここに、MQ300万円の物件(仕事)があります。

  建設業の方はMQ300万の工事、

  それ以外の業種の方はMQが300万円の商品や製品、物件と

  考えてください。

 

  この会社の1ヶ月間の稼働日数は1日8時間、30日です。

  かりにこの物件を

 

  ・ ひとりやると60日かります

  ・ 2人でやると30日かかります

  ・ 3人でやると20日で終わります

 

  従事する人の能力はすべて同じです。

 

  「では、この物件の1日(8時間)当たりのMQはいくらでしょうか?」

 

 じつはこの問題、MQの本質を表しています。

 

 長くなりましたので、次回へ続く、、、にします。

 

 

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