Vol.360【本質を学ぶのか、テクニックを追及するのか】

 

 【本質を学ぶのか、テクニックを追及するのか】

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■□  戦略MQ会計・DC・マトリックス会計

■□   社長のための会計学 【 マトリックス通信 】 

■■   Vol.360 2014/10/28

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■先週、東京で開催した『利益が見える戦略MQ会計セミナー』に、

 長崎県から女性経営者の方が3日間連続で参加されました。

 セミナー最終日に個別に質問がありました。

 

 ★得意先から1000万円の設備投資要請がありました。

  コンサルタントに相談したところ、

  「3000万円の売上がなければこの投資の回収はできない」

  と言われました。どうしようか迷っています。

 

             ・

 

 私がこれまでMQ会計セミナーをやってきて感じること、それは、

 

 「プロの会計人やコンサルタント、つまり

  企業を指導する立場にある人は大きく2つのパターンに分かれる」

 

 [1]ものごとの本質を伝えるためにどうするか、に重点を置いている

 [2]どう説明(解説)したらいいのか、どう結論付けるのか

    どう答えたらいいのかのノウハウやテクニックを重要視する

 

 

■今回のセミナーにも多くの会計人やコンサルタントの方々、

 企業へ伝える側の人たちが参加しました。

 

 会計事務所が提供する資料と社長が欲しい資料に大きな差があることを

  まざまざと感じました。

 

 未成工事支出金や出面帳をどうやって正確に作るかを考えていましたが、

  根底から覆されました。

 税務会計からの視点でなく経営者目線でのアドバイスが大事だと思った。

 

 いままで学んできた制度会計とは違い、目からウロコが多く

  大変勉強になり面白かったです。

 感動しました!今までのアドバイスを取り払う必要がありそうです。

 

 これまでの分析が、結果や結論を求めがちであったことに気付かされた。

 教わった分析をさっそく実行してみたくなりました。

  社長が気づき、言いわけし、驚きや感動している姿を想像すると

  ワクワクします。次へのステップが見えてきました。

 

 そして、

 

 MQ会計を現場で指導するには難しそうに感じた。

 分析方法を社長に指導するにはどうすればいいのか悩みます。

 社長自身にMQ会計を身に付けさせるためには具体的に

  どうすればいいのでしょうか。

 ゴールは相当先にあるという現状認識ができました。

 現場への落とし込みは難しそう。

 

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■多くの税理士やコンサルタントは、今回のセミナーで

 

 ○ 売上を上げろ、経費削減などと安易に言えない

 ○ 中小企業経営者に対しての接し方

 

 がわかったと思います。

 

 税理士は税務の専門家です。

 けっして決算書(会計)や経営の専門家ではありません。

 その税理士が、決算書を使って経営を語り、指導しようとすること自体が

 問題なのです。

 

 決算書(会計)は報告書です。それ以外の何ものでもありません。

 解説をするものでも、指導に使うものでもないのです。

 

 税理士からの決算書の説明を聞いて、もし社長が感動するのであれば、

 それは社長に問題があります。

 

 税理士によって解説のしかたにうまい下手はあっても

 社長は決算書の解説で感動などしてはいけないません。

 なぜなら、決算書は【本質ではない】からです。

 

             ・

 

 決算書をどう説明(解説)したらいいのか、

 どう結論付けるのか、

 どう答えたらいいのか、

 

 ノウハウやテクニックを重要視するタイプの税理士は、

 MQ会計をお客に【どう説明するか】のほうに

 重きを置いています。

 

 「俺は会計のプロだ。MQ会計など本を読めばわかる」

 

 と思って、MQ会計の基礎編には参加しません。

 MG(MQ戦略ゲーム)にも1回参加しただけで、

 わかった気になってしまいます。

 

 いきなりMQ会計のプロフェッショナル編に来て、

 テクニックやノウハウだけを得ようとします。

 

 ・決算書をどう説明すれば社長は喜ぶのか

 ・どう解説すれば社長は納得するのか

 

 決算書の報告のしかたのほうが重要だと考えてしまいます。

 営業マンが、営業トークやテクニックを身に付ければ売上が増える

 と考えるのと一緒です。

 キャッチフレーズ(売り込み)、クロージング(買わせる)テクニックを

 学ぼうとするのと一緒なのです。

 

 

■さて、冒頭の参加者からの質問です。

 

 ★得意先から1000万円の設備投資要請がありました。

  コンサルタントに相談したところ、

  「3000万円の売上がなければこの投資の回収はできない」

  と言われました。どうしようか迷っています。

 

 重要なのは考え方です。そしてその考え方を彼女に伝えました。

 後日、彼女からメールが来ました。

 

 ☆セミナー日程が近づくにつれ、迷いもありましたが、

  思いきって参加してよかったです。

  原価計算のやり方、日報の廃止を含めて検討したい事柄が

  次々と出てきました。

 

  今までとは正反対のやり方になる会計業務をどうしようかとか、

  社長の本音をどうやって聞き出そうかとか考えると

  ワクワクしてきました。

 

  帰ってからもう一度テキストを読み直して

  MQ会計を導入したいと思います。

  これからもお付き合いのほどよろしくお願いします。

 

             ・

 

 もしあなたが税理士だったら、

 決算書の解説手法を身に付けて社長に感動を与えようとするのか、

 それとも決算書の本質を伝えようとするのか、

 

 社長から質問されたときの、答え方や対応のテクニック、

 模範回答を学ぼうとするのか、

 途中の考え方、プロセスのほうが大事だと感じるのか、

 

 もし、あなたが社長だったら、

 

 [1]ものごとの本質を伝えるためにどうするか、に重点を置いている

 [2]どう説明(解説)したらいいのか、どう結論付けるのか

    どう答えたらいいのかのノウハウやテクニックを重要視する

 

 どちらの税理士と一緒にMQ会計を実践したいですか?

 社長方は、税理士を厳しく選別する必要がありそうです。

 

 

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