【税理士事務所のMQ会計実践事例・建設業】
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■□ 戦略MQ会計・DC・マトリックス会計
■□ 社長のための会計【 マトリックス通信 】
■■ Vol.381 2015/05/21
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■昨年から「利益が見える戦略MQ会計セミナー」に参加し、
それがきっかけで、「MG(MQ戦略ゲーム)」にも興味をもった
ある税理士事務所の職員の方からメールがきました。
メルマガ掲載にOKをもらいましたので、紹介します。
税理士事務所が、お客様企業へMQ会計を実践する際に、
あるいは、社長方が現場でMQ会計を活用する際に参考になる内容です。
ぜひご覧ください。
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◆ある会社に伺ったときのことです。
創業してから9年目のこの会社は社員数10名の建設業、
私は、設立当初から税務会計のお手伝いをしてきました。
業績も順調で借入金もなく、健全な財務体質です。
経理は、社長の奥さんが担当です。
その奥さんが、ある日突然こう言い出しました。
「うちの会社、本当に儲かっているんやろか?」
・
私たち会計に携わるものは、
どうしても税務会計中心の話をしてしまいます。
「もちろん、儲かってますよ
きちんと利益を出して税金も納めているわけですから」
ところが、奥さんの反応は、
「・・・・・」
どうやら[儲かっている]という実感がないようなのです。
◆これまで私は、決算書や試算表からしか経営を見てきませんでした。
「売上は確実に増えていますし、利益も増えています」
「しかし、その分売掛金も増えていますよね
資材などの在庫も増えていますし、重機にも投資しているでしょ」
「ですから、おカネが寝ている状態なのです」
・
会計を専門的に学んできた人たち、
会計事務所の職員や銀行マンは、これで納得してしまいます。
しかし、いざ、税金を払う段階になるとキャッシュがない!
これが経営の現場の実感です。
◆私は「月次決算」を行うために、毎月会社を訪問します。
税務のためのデータとしてきちんと整理されているか、
税務上指摘されるようなことはないか、も含めて
月次の経営状況をできるだけ正確に把握し、
のちに社長に報告し説明するためです。
しかし、この会社の場合、月次試算表ができあがるのは
2か月後です。
遅れる原因はいろいろあります。
・仕入先や外注先から請求書がなかなか来ない
したがって仕入金額や支払金額を締められない
社長の奥さんは経理ばかりをやっているわけではありません。
経理作業に十分に時間が取れないのも現実です。
月次決算が遅い原因は主に会社側にありますが、
私たちも複数のお客様を一気に回れるわけではありません。
では、これらの問題を解決できたとして、
月次決算の情報を企業側に早く届けられたとして、
その先、どうなるのでしょうか?
「業績が伸びる会社の社長や奥さんに共通していること」
に気付きました。
「経営者はつねに先のことを考えている」
そこで、ある提案をしてみました。
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