【研究と開発(その1)】
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■□ 戦略MQ会計・DC・マトリックス会計
■□ 社長のための会計【 マトリックス通信 】
■■ Vol.389 2015/08/25
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■MQ戦略ゲーム(MG)を体験した方はご存じのように、
Fのなかには”戦略費”という、決算書にない科目分類があります。
会計の専門家たちから見れば、
「経費は減らすもんだ!」「コストは管理するものだ」
というのが常識ですが、
MGを数多く経験すると経費に対する考え方が変わってきます。
MQアップのためにFをどう使っていくか、
戦略費は社長の意思決定そのもの、
広告宣伝費、販売促進費、教育研修費、そして研究開発費。
今回は、その「研究と開発」についての話です。
・
では研究と開発は、どこがどのように違うのでしょうか。
私はセミナーなどで、自己紹介の際にこう言います。
「山形から来ましたITS宇野寛です。
マトリックス会計とMQ会計を日々研究しています。」
ときどき聞かれます。
「日々研究って、何をするんですか?」
・
研究というと、試験管やフラスコが並んだ研究室で、
白衣を着て実験している姿を思い浮かべる人もいるでしょう。
研究する?
具体的にイメージしにくい人も多いと思います。
■私は会計事務所を辞めた後、
コンピューターソフトウェアを作る会社を興しました。
「あるシステムを作りたい!」という思いで、
20代半ばからプログラムの勉強をはじめたのがきっかけです。
そのころはまだ、マトリックス会計を知りません。
20年以上、この業界で仕事をしてきて気付いたこと、
それは、
プログラマーの多くは、
言われたことや要求に対してどうするかを考え、
アイデアや知恵を出して
システムを構築する技術は優れているのですが、
「じゃあ、自分で何か作りたいものある?」
と聞くと、ほとんどの人から
「それが、ないんですよねー」「考えたこともありません」
という答えが返ってくるのです。
これは、研究ではなく「開発」です。
人から与えられなければテーマを決められないという人は、
研究者には向いていません。
いまの日本の教育システムでは、
研究者は育ちにくいのかな、と考えたりします。
■税理士やコンサルタントの業界でも同じです。
「企業のために何とかしたい!」と思っても、
自らテーマを決めて研究などしている時間はありません。
手っ取り早いのが、
過去に誰かが書いた書籍や文献を読み、
それをマスターし、そして人に伝える。
1890年代後半にアメリカの銀行が貸付目的のために
企業への財務諸表要求からはじまった財務分析、
100年以上経ったいまでも、根本は変わっていません。
日本の原価計算基準は、
1962年に当時の大蔵省企業会計審議会から
中間報告として公表されて以来、一度も改正されずに
今も使われ続けています。
故、越村信三郎氏の「行列簿記」、
流動性配列を無視してマトリックス会計を作った西順一郎先生、
どちらもすばらしい研究です。
■じゃあ、
私が日々行っているマトリックス会計の研究、
MQ会計の研究って何?
勉強、学問、研究、、、
どこが違うの?
研究と開発は一緒じゃないの?
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