Vol.394 【続)明日の経営を創る-会計を活かした体質強化の進め方-】

 【続)明日の経営を創る-会計を活かした体質強化の進め方-】

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■□  戦略MQ会計・DC・マトリックス会計

■□   社長のための会計学【 マトリックス通信 】

■■   Vol.394 2015/10/07

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

■先週から、独立行政法人中小企業基盤整備機構が、

 平成18年度に校外研修として実施している

 中小企業会計啓発・普及セミナー「明日の経営を創る」の

 講師を引き受けた話をしています。

 

               ・

 

 決算書は経営に使ってはいけない!

 

 私がこれまで言い続けてきたことを、

 今度は「きちんとした決算書を作成してこの先の経営に活用しましょう」

 という話なのです。それも2時間30分。

 引受けた以上は責任をもってやろう。覚悟を決めました。

 

 ものは考えようです。

 

 一度原点に戻って今の制度会計の問題点を見つめ直す良い機会です。

 

 セミナーのタイトルは、

 

  ☆明日の経営を創る

   -会計を活かした体質強化の進め方-

 

 セミナーの原案を考え始めたのが2007年3月6日、

 本番まであと2日です。

 

----------------------------------------------------------------------

 

■と、そのとき、電話が鳴りました。

 

 「企業振興公社の××ですが、

  8日のセミナーの件でご挨拶に伺いたいのですが。」

 

 「わざわざいらして頂かなくても、、、

  資料は中小機構から送ってもらっていますので

  これから原案を考えるところです。」

 

 原稿を作る時間が欲しかったので、

 できれば来て欲しくないという思いでした。

 

 「では10時半に伺います。」

 

 「わかりました。(ショウガナイ)お待ちしています。」

 

               ・

 

 主催者は時間通りにやってきました。

 

 「このたびはお世話になります。

  振興公社の××です。振興公社の△△です。」

 

 そうです。二人でやってきたのです。

 

 「では、さっそく当日のセミナーの件ですが、、、」

 

 会場や時間、そしてセミナーで必要なものなどの打合せです。

 

               ・

 

 「あのー、セミナーは中小機構の手引書のとおりに

  やらないとまずいんでしょうね。」

 

 打合せがひととおり終了した後に、おそるおそる聞いてみました。

 

 「中小機構から送っていただいた資料には

  テキストどおりにやるようにと書かれていますが、、、」

 

 「内容を見ると、初心者には難しく、

  ベテランの経理担当者にとってはもの足りないようなのですが、、、」

 

 「ところで参加者はどのような方々ですか?」

 

 返ってきた答えは、「全員経営者もしくは取締役」。

 若手の二代目社長も多いとのこと。銀行ウーマン(女性)もいます。

 

 名簿を見せてもらうと、地元山形では結構有名な会社が何件かあります。

 そして業種を聞いてこれまたびっくり。

 銀行を除く全社が製造業だったのです。

 

 

■さて、ここからは「MQ会計トーク」です。 

 

 「経営者にとって本当に役に立つ会計の話をしたいのですが、、、

  製造業にはぴったりの話ですよ。今の制度会計は税務が中心で・・・」

 

 そして帰ってきた答えは、

 

 「宇野さんの好きなように話してもらって結構です。

  そのほうが経営者の方も喜ぶでしょうから。

  ガツンと言ってください。ガツンと。」

 

 なんとあっけない返事。

 

 「ほんとですか!

  では最初の30分は中小機構が用意したテキストを使って

  決算書の話をします。残りの時間で儲けるための会計の話をします。」

 

----------------------------------------------------------------------

 

■ということで本番当日です。

 

 中小機構が用意したテキストの目次と内容について簡単に説明し、

 その後は決算書のポイントについて話すことに。

 

               ・

 

 中小企業の決算書は、貸借対照表(B/S)、損益計算書(P/L)から

 構成されています。最近はキャッシュフロー計算書を作成する企業も

 増えているようです。

 

 P/Lは比較的分かりやすいので、今回はB/Sの話をしたいと思います。 

 テキストに載っているB/Sのサンプルを見てください。

 漢字と数字がびっしり並んでいます。

 

 このB/Sは、じつは2種類の金額から構成されているのです。

 「絶対額」と「評価額」です。

 現金、受取手形、売掛金などは「絶対額」です。つまりお金そのものです。

 しかし製品、仕掛品、建物、機械設備などは「評価額」です。

 

 今回参加されたみなさんは製造業ですが、

 期末の製品や仕掛品はどのように計算していますか。

 

 製品、仕掛品は、「FC(全部原価)」で計算しなければなりません。

 「FC(全部原価)」とは、製造にかかった材料費や外注費のほかに、

 手間賃(労務費)と経費(製造経費)を上乗せして計算(評価)することです。

 

 そしてこれらは、

 

 ・期末の製品や仕掛品在庫が多ければ多くなるほど利益は増える

 ・売らなくても作って在庫を抱えるだけで利益は増える

 

 つまり、「決算書上で架空利益が発生してしまう」のです。

 

 建物や機械装置も「評価額」です。

 国税庁が定めた方法で評価した金額が、あちこちに載っているのです。

 

 そしてなんと、2000年の税法改正で国側は

 「建物」の減価償却費の計算方法を「定額法」しか認めない

 と言い出しました。建物の評価額を増やして税金を取ろうという魂胆です。

 

               ・

 

 しかし、残念ながら企業の業績を測定できる「ものさし」は

 会計しかありません。

 そしてこの「ものさし」は国の台所事情によって、頻繁に変わります。

 税金がもっと取れるようにという「改悪」も多いのです。

 

 このように、決算書は様々な制約を受けて作成されるため、

 経営の実態を表していない場合が多いのです。

 

 これをもとに「総資本回転率」や「自己資本比率」の話をしても

 儲けには繋がりません。それよりも経営者にとって大事なのは、、、

 

               ・

 

 さあ、ここから戦略MQ会計と

 儲けるための原価計算「DC(直接原価)」の始まりです。

 

----------------------------------------------------------------------

 

■セミナー終了後は、核心に触れる質問が次々と出てきます。

 

 セミナーの反応は上々のようです。

 

 最後のアンケート記入の際、参加者のみなさんへお願いをしました。

 

 「中小機構が主催したセミナーなので

  くれぐれも[MQ]って書かないでくださいね。」

 

 

 中小企業経営者にとっては、「がちがちの決算書」の話よりも

 MQ会計のほうがずっと役に立つはずです。

 しかし、国は中小企業に「がちがちの会計」を押し付けようとしています。

 それに全面協力しているのが「日本税理士会連合会、日本公認会計士協会、

 日本商工会議所」なのです。

 

 はたして中小企業の会計に未来はあるのでしょうか。

 

 2007年3月の出来事でした。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

▽この決算書はおかしい!

 

 MG(MQ戦略ゲーム)を学ぶと会計の本質がわかってきます。

 ご自身の会社の決算書に疑問を持つようになります。

 

 しかし、決算書の見方や会計を一生懸命勉強している人は、

 なかなかこれに気が付きません。

 決算書からは、自社の利益を生み出す構造が、わからないのです。

 これでは経営に活用することはできません。

 

 ⇒ 利益が見える戦略MQ会計セミナー【特別編2日間・MQ戦略ゲーム】

 

 MGは、どんな業種にでも当てはまります

 社長方には、ぜひ参加してほしいと思います。

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【発行元】株式会社アイティーエス http://www.mxpro.jp/

【発行責任者】宇野 寛  

【メルマガ登録・解除は】 http://goo.gl/5KMT67

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ※ブログやホームページ等への無断転載を禁止します。

  ただし、知人・友人への転送、社内での回覧はご自由にどうぞ。

  その際は全文を改変せずにご利用ください。

 

 

 【無料メルマガ】

 社長のための会計学 マトリックス通信

  ⇒ 最新バックナンバーはこちらから

 

 この先どうする!

   売上を増やすと、、、本当に利益が増えるのですか?

   経費を減らすと、、、本当に利益が増えるのですか?

   製造原価を下げると、、、本当に利益が増えるのですか?

 

 経営指導した15,000社が黒字体質に変わった!

   『利益が見える戦略MQ会計(かんき出版)』の著者が書き下ろす

   社長のための会計学です。

 

   メルマガをご希望の方は ⇒ こちらからご登録いただけます

  

社長のための会計学

【無料メルマガ】

 マトリックス通信

 最新バックナンバー