【本質とテクニック】
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■□ 戦略MQ会計・DC・マトリックス会計
■□ 社長のための会計学【 マトリックス通信 】
■■ Vol.399 2015/12/18
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■私、ITS宇野寛のサイトは、
税務会計や税理士を題材にしているページが多いため
会計事務所と勘違いされるときがあります。
「8万円で決算申告をしていただける会計事務所を探しています。
相談に乗っていただけませんか?」
という質問から、
「このたび、会計事務所向けの新しいサービスを始めました」
など、会計人向けに商売をしている会社からのチラシ、ファックス、
ダイレクトメール。
最近では、
「会計事務所の売上を2倍にするための方法を教えます」
というセミナーの案内や顧問先向けの決算分析ソフトのDMまで
さまざまです。
そこにはユーザーやお客様の声、
私の業績ですと言わんばかりの講師やコンサルタントの紹介、
そして成功事例が「これでもか」と掲載されています。
どこかで書き方を習ったのでしょうか、どれも似たり寄ったりです。
・
世のなかには、成功事例があふれています。
「○○方式や○○システム」を導入し成功した話を聞き、
すぐに真似をしたがる社長もいます。
それは税理士も同じです。
では、失敗した事例やうまくいかなかった事例はないのでしょうか。
おそらくその数は成功事例をはるかに上回るはずです。
そんなに成功事例ばかりだったら、日本の景気はこんなものではないはず。
儲かっているのはコンサルタントの会社ばかりです。
■「うちでもうまくいくはずだ」と思って導入するのでしょうが、
現実はなかなかうまくいきません。
そんな事例にたびたび出会うようになりました。
「どうしてなのだろうか?!」
そう考えていくうちに、
「それは、本質とテクニックの差ではないか」
と思うようになりました。
誰かが考えて作った「システムや仕組み」を、
うちでもうまくいくはずだ、と導入しても簡単にうまくいくとは思えません。
同じような業種でも、社長の理念や想い、
そこに働く社員の考え方やレベルがまったく違うのに、
ほかで成功したからといって、うまくいくとは思えないのです。
■「本質」となると話は違います。
本質は「テクニック」を超えたところに存在するものでもあり、
土壌でもあるはずです。本質がなければ「単なるテクニック」、
それはMQ会計も同じです。
「利益が見える戦略MQ会計」のセミナーには、
税理士やコンサルタントの方たちが数多く参加されます。
ところが、いきなり上級編から参加するのです。
本を読んだからわかった、といって基本を飛ばしてしまうのです。
何を求めて参加するのかといえば「うわべだけのテクニック」です。
どのようにして決算書をわかりやすく説明しようか、
どうやって顧客に導入しようか、
という手法、テクニックを求めに来るのです。
MQ会計にかぎらず、導入して成功している企業では、
「ものごとの本質」にたどり着いているような気がします。
「気がします」というのは、成功しているのは、私ではなく
実践している企業だからです。
ものごとの本質をきちんと捉え掴むことが
企業の業績アップには欠かせない重要な要素なのです。
「○○方式や〇〇システム」というその仕組みは、
どうすればうまくいくかを、本人が試行錯誤しながら
自身で考え抜いたものだからこそ、その企業でのみ通用するのだと
強く感じます。
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■一昨年、一人の税理士が「MQ会計セミナー」に参加しました。
はじめは、MQ会計をお客にどのように解説するのか
という「手法」が中心でした。
ある時期から、彼は変わりはじめます。
何のためにMQ会計をやろうとするのか、
何のために会計事務所を経営するのか、
俺はこの人生で何をしたいのか、
考えるようになります。
税理士は税務の専門家にもかかわらず
分析や経営にまで踏み込もうとします。
ほんとうにそれでいいのでしょうか。
このままでいいのでしょうか。
本質までたどり着かなくていいのでしょうか
・
いま、あることを考えています。
近日中に特集をしたいと思っています。
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