【社長にとって悪魔の帳表、それは・・・】
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■□ 戦略MQ会計・DC・マトリックス会計
■□ 社長のための会計学【 マトリックス通信 】
■■ Vol.410 2016/04/19
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■もし、社長が社員に
「今年は1億円の利益が出ました。
社員みんなが頑張ってくれたおかげです。」
と言ったとすると、
「会社の金庫には1億円もキャッシュがあるんだ!」
と思う社員も多いはずです。
会計のしくみを知らない人から見れば、
「利益=現金」
です。
では、会計を知っている人から見ればどうなのでしょうか。
「利益と資金は一致しない」
「利益と現金は一緒にならないんだよ」
といって、その理由をいくら丁寧に説明したところで、
聞いてるほうは「ちんぷんかんぷん」、
理解不能に陥ります。
・
社長:なに? 当期の利益が1億円?
税理士:はい、計算上、利益は1億円、税金は5千万円です。
社長:計算上?
計算上ってなんだ!
1億円も利益が出てるわけはないだろ!
税金が5千万?
そんなカネはどこにもないぞ!
なんで、もっと早く言ってくれないんだ!
■「キャッシュフロー計算書」は、上場企業では、
2000年の3月期から開示が義務付けられました。
「これからはキャッシュフロー経営の時代だ!」
キャッシュフロー経営が叫ばれ、
書店にはキャッシュフロー計算書の解説本が並びました。
会計人もこれに乗り遅れまいとキャッシュフロー計算書を勉強し、
経営者向けの研修会を盛んに開催します。
ところが、中小企業の社長方にとっては「何をいまさら」という感じです。
・月末の手形は落とせるのか、
・賞与資金は大丈夫なのか、
・返済は予定通りできるのか、
・業者への支払は、、、
はるか以前から「キャッシュ」を意識していました。
■多くの税理士やコンサルタントは、
「利益と資金の関係」について決算書を使って説明しようとします。
そして「間接法で作られたキャッシュフロー計算書」や
「資金別貸借対照表」の解説のしかたをマスターしようとします。
そもそも「キャッシュフロー」とは、いったい何でしょうか。
直訳すれば「現金の流れ」です。
お金の「出入り」、入金と出金の話です。
当月の入金はいくら、
出金はいくら、
残高はいくら、、、
前月よりも残高が少なくなっていれば
入ってきたおカネよりも出ていったカネが多い
それだけなのですが、
なぜか学者たちは、これを難しく考えてしまうようです。
そして、社長方にとっては「悪魔の間接法」という仕組みが生まれました。
「間接法によるキャッシュフロー計算書」や
「資金別貸借対照表」は、社長方から見れば意味不明、
たんなる【辻褄合わせの表】にすぎません。
税理士がいくら上手に説明しようが、
「ふーん、だから何なの?」
という代物です。
さあどうする?
社長方にとって、キャッシュの不足は死活問題です。
■社長たちは、
けっして「キャッシュフロー計算書の理論」を学びたいのではありません。
この先の資金繰りがどうなるのか
将来の資金繰りをもっと楽に考える方法はないのかを知りたいのです。
私が声を大にして言いたいこと、それは、
◎税引前当期純利益に減価償却費を足して何がわかるのか!
◎なぜ、売掛金が減るとキャッシュフローが良くなるのか!
◎なぜ、社長は「間接法」を学んではいけないのか!
先週、東京で「社長のためのキャッシュフロー・MG研修【特別編】」を
開催しました。
定員は12名、そのうちプロの会計人とコンサルタントは6名です。
「特別講義のキャッシュフローの話は、大変勉強になりました。
事務処理の方法を簡略化し、さっそく日次キャッシュフローを作り、
見える化したいと思います。」
九州から参加された社長の感想です。
ある税理士はこう言いました。
「社長にキャッシュフローの説明をしていると、
明らかにわかっていないのに、うなづいています。切ない。」
鹿児島から参加したあるコンサルタントは、次のように言いました。
「最近、公認会計士のキャッシュフローセミナーに参加しましたが、
あれは、社長たちにとって【悪魔の帳表】だということがわかりました。」
間接法で作られたキャッシュフロー計算書や資金別貸借対照表は、
まさに社長方にとっては「悪魔の帳表」なのです。
今回参加された会計人やコンサルタントは、
「このままではいかん!」という想いを持った方たちばかりです。
もちろん、社長方は真剣です。
■多くの会社では、事務員が支払い予定表や回収予定表などを作ります。
「資金繰り予定表」です。
そして、間に合うか間に合わないか、
間に合えばほっとするし、
足りなければぞっとします。
じゃあどうするか、
それが「日次キャッシュフロー」です。
今回、特別にテキストを作りました。
参加ご希望の方は、こちらからお申し込みください。
ただし、興味のある方限定です。
次回は未定、受付中です。
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▼今回の講義では、社長方にとってまさに経営の要でもある資金繰り、
キャッシュフローの話をしたいと思います。
・キャッシュフローの情報は
社長にとってわかりやすい会計処理からしか得られない
・キャッシュの流れは大きく分けて4つある
・入金が決まる瞬間のはなし
・未来のキャッシュフローを考える
・マトリックス会計とキャッシュフロー
・日次資金繰り計画表のススメ
・今までの会計処理でいいんですか?
・ムダな事務処理一覧
税務のための会計処理をしていては、永遠にこの先は見えてきません。
MQ会計を実践していくうえでもぜひ、この機会に学んでみてください。
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