Vol.437【社長と経理と月次決算】

 【社長と経理と月次決算】

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□■  戦略MQ会計・DC・マトリックス会計

■□   社長のための会計学【 マトリックス通信 】

□■   Vol.437 2017/04/07

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■今回は、

 

 日々の会計データが「経営情報」として使えるのか、

 

 社長が使うことを前提に処理しているのか、

 

 を考えます。

 

 

 会計人から見ると、、、

 

 

 「なに? それはけしからん!」

 

 

 と思うようなことかもしれません。

 

 

 しかし、

 

 これまでの会計の常識は、

 

 経営(儲けるため)には役に立たないことの方が多い

 

 のです。

 

 

 会計の常識は経営の非常識、

 

 もしかして、あなたの会社ではあたりまえになっていませんか?

 

 

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■日々作成している会計データを、

 

 

 経営情報に活用したい

 

 前月までの経営状況を数字で確認したい

 

 

 と思っている社長方は多いはずです。

 

 

 そして、

 

 結果(月次決算書)を早く見たい

 

 と思うのは自然な感覚です。

 

 

 あるとき、

 

 先月の月次決算書を見ていた社長が、違和感を覚えました。

 

 売上が思っていたより少なかったからです。

 

 そこで経理部長に確認します。

 

 

 「月末に納品したあの物件は、売上に計上されているのかね。」

 

 

 

 

■月末の”得意先別売掛金残高の合計”が

 ”月次決算書の売掛金残高”と一致していることを確認した経理部長は、

 絶対の自信があります。

 

 

 「社長、先月の売上高は正しく集計されています。

  間違いありません。」

 

 「そうかね。

  でも、もう一度調べてくれたまえ。

  あのB物件の売上400万円とR物件の600万円だ。」

 

 

 しばらくして経理部長が戻ってきました。

 

 

 「B物件とR物件についてですが、

  確認したところ営業部からの報告通り、

  今月の日付で納品請求書を作っています。

  したがって先月の売上高には含まれていません。」

 

 

 「月末までに納品したはずだがなあ、、、

  では、仕入れはどうなっているのかね。」

 

 

 「業者からの請求書はすでに届いているので、

  前月の仕入れに計上済みです。問題ありません。」

 

 

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■社長と経理部長とのこんなやりとり、

 もしかしたら、月初めの経営会議で行われているのかもしれません。

 

 ところが、経理部長あるいは会計事務所にまかせっきりの社長は、

 月次決算書を見ておかしいと感じることができません。

 

 ましてや規模が大きくなり作業量も増えてくると売上集計は事務的になり、

 詳しい内容まではなかなか把握できなくなってしまいます。

 

 社長と経理部長のやり取りをまとめると次のようになります。

 

 

 ○社長は、先月自分がかかわっていた物件の売上が

  利益にどう影響するかがとても気になった

 

 ○月次決算書を見ると思っていたより売上も利益も少ない

  そこで経理部長に内容を確認した。

 

 ○経理部長はそんな事情がわからないので、

  いつものように事務的に売上と仕入を集計した

 

 ○結果、社長の気にしていた物件の売上は含まれていなかった

 

 〇実際に納品したのは先月の末、

  営業が指示した納品請求書の日付は今月に入ってから

 

 

 経理では、そもそも納品請求書の日付に合わせて売上を集計しているので、

 違和感はありません。

 当然、翌月では売上高に計上されています。

 

 違和感があるとすれば、

 月末に仕入れた商品が、月次決算書の在庫に計上されているかどうか。

 

 さて、あなたが社長だったら、

 このような場合、どうするでしょうか?

 

 (じつは、これらを明確にするのがMQ会計の役割の一つです)

 

 

 

■ではこれを、税務会計で考えた場合にはどうなるのでしょうか。

 

 もし、これが期末の話であったら大変です。

 

 税務調査で売上計上漏れが指摘されるかもしれませんし、

 期末に仕入れた商品の在庫計上漏れを指摘されるかもしれません。

 

 しかし、期中であれば、、、

 

 決算期までに売上に計上されていれば、何月であろうと問題ありません。

 当期の税額に影響しなければ、どちらでも良いのです。

 

 ところが、これを経営資料として使う場合には、、、

 

             ・

 

 ちなみに、

 

 法人税法には「売上計上基準」というものがあります。

 いつの段階で売上とするか、です。

 

 社長方は、経理や税理士からきちんと説明を受けているでしょうか?

 

 

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■場面はがらりと変わって、

 

 もしかりに、

 

 かりにです。

 

 経理部のミスで、

 ある月の売上金額を1000万円少なく計上したことが、

 3か月後に判明しとしたら、

 

 社長であるあなたは、

 3か月前に遡ってデータを直させるでしょうか。

 

 ほとんどの社長はやらないでしょうし、

 税理士もまたやらないと思います。

 

 

 そして何が起きるのか、

 

 1年後に、税理士が月次決算書をもってきて解説を始めます。

 

 「昨年と比較して売上げが伸びましたね。」

 

             ・

 

 あたりまえです。

 昨年の同じ月では、1000万円少なく計上されているのですから、、、

 

 

 

■会計の世界では、昔から

 

 「帳簿は遡って修正してはいけない」

 

 という慣習、言い伝えがありました。

 

 いったん帳簿を締めた後に誤りに気付いた場合は、

 二重線で消して訂正履歴を残し、

 訂正者のハンコを押さなければなりませんでした。

 

 手書きで帳簿を付けていた時代の話です。

 遡って修正など、とうてい無理な話だったのです。

 

 ところが、

 多くの会計人は、今でもこの方法を守っています。

 コンピューターで会計処理を行う時代になって【も】です。

 

 遡って修正ができないのを【売り】にしている

 会計ソフトもあります。

 

 税務署に対しては【とても良い印象】を与えるかもしれません。

 

 しかし、

 

 社長であるあなたが

 経営情報として活用する場合には、、、

 

 と、考えた場合には、はたしてどうでしょうか。

 

 

 あなたの会社では、

 時間かけて作っている日々の会計データが、

 ほんとうに経営に使えるのでしょうか?

 

 

 このような会計データから、MQ会計表を作ってみたことろで、

 

 ふーん、だから?

 

 になるかもしれません。 

 

 

 

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