Vol.447【続)生産性があがらない!そもそも生産性とは何か?】

 【続)生産性があがらない!そもそも生産性とは何か?】
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□■  戦略MQ会計・DC・マトリックス会計
■□   社長のための会計学【 マトリックス通信 】
□■   Vol.447 2017/09/01
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■前回からの続き
 
  多くの製造業では、日々改善に取り組んでいます。
 生産性を高めようと努力します。
 
 「おれには関係のない話だ」
 
 と思った人はもう少し読んでみてください。
 
 生産性は、何も工場だけの話ではありません。
 事務処理についても同じです。
 ところが、経理を含めた事務作業は、
 製造業のように作業の工程や成果が見えにくいため、
 なかなか改善が進みません。
 
 普段から経理や事務部門では「生産性」という言葉は使いません。
 経理や事務側から見れば「生産性とは工場の話」、
 自分たちとは無縁の世界だと思っているのです。
 
 税理士事務所の多くも、事務所自体が製造業であるという認識が薄いため
 無駄な処理、重複した処理、工程管理、品質チェックや品質管理など
 意識していないのが現状です。
 
 
  ☆あるとき、全体会議で社長が言いました。 
 
   「来年の目標、生産性を2割アップさせる!」
 
   どうすれば生産性があがるのか、現場は考えます。
 
 
  ☆生産性をあげるとは、、、
   「具体的に何をどうすること」だと思いますか?
   ご自身の仕事に照らして考えてみてください。
 
 
 ある企業の社内MG研修で行った講義、「MQと生産性」の一部です。
 
                 
 
 「自分たちの部署で、生産性をあげるにはどうすればいいと思いますか?」
 
 いろんな答えが出てきます。
 
 ・生産性とはコストをさげること
 ・生産量を増やすこと
 ・時間を短縮すること
 ・同じ人数で生産量を増やすこと
 ・効率をあげること
 ・利益を増やすこと
 
 
 ところが、一人だけこう聞いてきた社員がいました。
 
 「宇野さん、生産性って何ですか?」
 
 
 
■社長は朝礼や会議で、事あるごとに会社の未来について話します。
 
 ・来期の目標は経常利益率10%を達成する
 ・来年の売上目標は今年の1.2倍!
 ・製造コストを3%カット
 ・来年の営業利益は5千万円
 ・営業は粗利益率2%アップが目標
 
 経営には数字はつきものです。
 しかし、社長が使う「ことば」や社長が思っている「内容」は、
 社員に正確に伝わっているのでしょうか。
 
 そこで重要になってくるのが「ことばの定義」です。
 
 ・来期の目標は経常利益率10%を達成する
  ⇒ そもそも経常利益って何のこと?
    10%を達成すれば何か良いことがあるの?
 
 ・来年の売上目標は今年の1.2倍!
  ⇒ 売上を増やすのは営業の仕事、われわれ総務や事務には関係ない
 
 ・製造コストを3%カット
  ⇒ 製造コストって材料費のこと? それとも外注費を減らせってこと?
 
 ・来年の営業利益は5千万円
  ⇒ そもそも営業利益の意味がわからない
 
 ・営業は粗利益率2%アップが目標
  ⇒ 粗利益率を上げるには粗利益率の良い商品を多く売ればいい?
 
 
 営業の人たちが使う「原価率や粗利率」、
 この意味をきちんと理解しているのでしょうか。
 
 「原価率をさげる」と、ほんとうに会社の業績が良くなるのでしょうか?
 「粗利率をあげる」目的は、何のためなのでしょうか?
 
 粗利率も原価率も算数で習う割合、比率のことです。
 比率や割合を理解しないで、掛け声のように使っても、
 行動には結びつきません。
 
 
 
■私が講義のなかで重視しているのが「ことばの定義」です。
 「生産性」ということばも同じです。
 
 先ほどの社内MG研修の話に戻ります。
 
 この会社がMG研修を始めてから3年経ちます。
 参加者のスキルが向上しているのが、はっきりとわかります。
 
 「自分たちの部署で、生産性をあげるにはどうすればいいと思いますか?」
 
 いろんな答えが出るなかで、
 
 「宇野さん、生産性って何ですか?」
 
 と質問をしてきたMさん、
 彼は講義後の休憩中に、私にこう言いました。
 
 「僕はあるときから知ったかぶりをするのをやめました」
 
 そうするとまわりの人たちが教えてくれる。
 「わからないものはわからない」と堂々と言えるようになるんです。
 ちょっと知ってるくらいで「わかったふり」をしないように心掛けています。
 
 
 じつは私も彼と同じように、
 あるときから「わかったふり」をやめました。
 そうすると見えてくるものが変わってきます。
 
 「なぜ、どうして?」
 
 疑問が芽生えます。
 
 なぜ、この作業を行っているの?
 この書類は誰が見るの?
 作る目的は何?
 せっかく時間をかけて作った会議の資料、ほんとに活用されているの?
 この月次資料、誰も見ていないなら作る必要ないよね
 
 「なぜ、どうして?!」
 
 私がMQやマトリックス会計の研究を続けていられる原動力です。
 そして創造力やアイデア、思考力の訓練にもなっています。
 
 
 
■「生産性」の話に戻ります。
 
 ネットで検索するとウィキペディアにはこう書かれていました。
 
 
 『生産性(せいさんせい、Productivity)とは、
 
  経済学で生産活動に対する生産要素(労働・資本など)の寄与度、
 
  あるいは、資源から付加価値を産み出す際の効率の程度のことを指す。』
 
 
 この説明を読んで、
 
 「おお、なるほど!」
 
 「難しい言葉が並んでいるだけで何のことかよくわからない」
 
 
 さて、あなたはどちらですか?
 
 
 (次回に続く)
 
 
 
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