Vol.462【マトリックス、夢の会計】

 【マトリックス、夢の会計】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□■  戦略MQ会計・DC・マトリックス会計
■□   社長のための会計学【 マトリックス通信 】
□■   Vol.462 2018/05/25
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  
 私が、マトリックス会計の研究をはじめてから今年で18年目になります。 
 ときどき聞かれます。
 
 「マトリックス会計の研究って、何をしているんですか?」
 
 研究といってもさまざまな分野がありますが、
 一言でいえば(一言ではなかなか言えないのですが)
 私の研究は、 
 「マトリックス会計を経営の現場でどう使うか」 
 「使えてなおかつ、未来が見えるようにはどうするか」です。
 
 この「未来が見えるようにするための具体的な方法を構築すること」が、
 研究の中心です。
 
 ところが、「マトリックス会計」は、世のなかでまったくと言っていいほど
 評価されていません。
 
 ◎そもそもマトリックス会計って何ですか?
 ◎なぜ、研究する価値があるのでしょうか?
 
 今回は、この話をしたいと思います。
 
 
 
■マトリックス会計は日本語で「行列簿記」といいます。
 Matrix Bookkeeping です。
 行列簿記は1957年に国民所得分析や経済波及効果にもちいられる
 産業連関表(投入-産出分析)からヒントを得て
 マテシッチ(Richard Mattessich)によって考案発表されたもの、
 とされています。(と行列簿記の文献に書かれています)
 
 行列簿記を研究の対象としている人は、数は少ないが存在します。
 主に大学の研究生や先生です。
 
 「なぜ、行列簿記が普及しないのか!」
 
 そしてある書籍に行きつきます。
 そこには【行列簿記の優位性】が書いてありました。
 
               ・
 
 ・会計処理(仕訳入力処理)の能率が数倍高まる(時間の節約)
 ・資産、負債、資本の増減や損益発生のプロセスが一目でわかる
 ・企業診断に必要な計数を容易に得られる(経営分析に使える)
 
 行列簿記の優位性について書かれたのは、いまから50年以上前のこと。
 日本で行列簿記を広めたのは越村信三郎である。
 越村はもともと経済学者であったからか、マテシッチの論文を読んで
 行列簿記に興味を示したようだ。
 
 越村は行列簿記を次のように明確に定義した。
 
 「従来の複式簿記のように取引を借方と貸方の左右に仕訳する方式にかえて、
  それを縦と横との行列に配列し、一枚のチャートで仕訳帳、元帳、試算表
  そして損益計算書、貸借対照表をあらわし、企業活動におけるストックと
  フローの演算を数学上の行列(マトリックス)と行列式とでおこなうこと
  のできる仕組みをもった簿記」
 
 
 
■越村信三郎がとくに力を入れていたのが「将来予測」でした。
 ところが、行列数学をもちいて行う予測は、問題点が多かったようです。
 
 マトリックス会計の研究をはじめたころに、私も思ったことがあります。
 「行列数学を使えば来年の予測ができるかもしれない」
 しかし途中でこれを断念します。
 
 かぎられた会計情報だけで来年を予測するのは、
 コンピューターや行列数学を使っても、明らかに困難です。
 会計情報には、たしかに貴重な経営情報が含まれているのですが、
 予測するためには情報が少なすぎるのです。
 かりに予測ができたとしても、おそらく使えません。
 
 「この先を考えるうえで重要なのは予測ではない」
 
 必要なのは【計画】です。
 未来の計画を、会計という数字を使ってわかりやすく組み立てるのに
 最適なのがマトリックス会計だ。
 それからは、かぎられた会計情報から計画を作るためのロジックを
 考える日々が続きます。
 
               ・
 
 2009年、「利益が見える戦略MQ会計」が出版され
 MQ会計は、そこそこ知名度が上がりました。
 
 MQ会計は「損益」の部分です。
 この先の経営を考えた場合、損益だけでは不十分です。
 売掛金があり在庫の増減がありそして資金が存在します。
 いくら利益が出ていようとキャッシュが詰まれば会社は倒産します。
 
 そう考えていくと、MQ会計を補完するのがマトリックス会計であり、
 マトリックス会計の仕組みを使えば
 合理性のあるわかりやすい計画が楽に作れるはずです
 そしてマトリックス会計の仕組みを学ぶことで、
 会計が苦手な、嫌いな社長でも未来をわかりやすく考えることが
 できるようになるはずです。
 
 
 
■(マトリックスで経営を考える)
 
 計画を数字で組み立てていく際に、会計の枠組みを使います。
 短期計画でも長期でも、損益は比較的簡単に作れます。
 売上と経費の差額が計画の利益になるからです。
 
 ところが、問題が発生します。
 「資金計画はどうするの?」で、行き詰まるのです。
 
 月別に売上計画を作ったところで、
 月別に利益計画を立てたところで、
 その先の資金の動きにどう影響が出てくるのか、
 多くの社長方にとって気になるところです。
 
 では、損益と資金の動きには、
 どのような相関関係があるのでしょうか。
 これらの関係は、会社によって大きく異なるはずです。
 
 そこで「資金の流れ(フロー)」に注目してみました。
 
 資金の流れは大きく分けて4つあります。
 
 1つ目は販売代金の回収の動きです。
 2つ目は購入代金の支払いによる動きです。
 3つ目は人件費の支払い。
 そして4つ目はその他の動きです。
 
 この4つはそれぞれバラバラに動きます。関係性はありません。
 これらの組合せによって資金繰りが楽になったり苦しくなったりするのです。
 
 
 (つづく)
 
 
----------------------------------------------------------------------
 
▼私が18年間マトリックス会計の研究において
 もっとも時間を費やしてきたのが【資金計画】の部分です。
 
 資金の動きを予測する方法はないのか、について考え続けました。
 そして「予測は無意味」という結論に達しました。
 難しい数学を使ったところで、けっして現実には当てはまらない。
 予測ではなく、あくまでも社長の意思を入れた計画にしなければならない。
 
 じゃあ、どうする!
 
 これまでの研究の成果をお話しします。
 マトリックス会計の講義も含まれます。
 
 東京・社長のためのキャッシュフロー
 2018年08月25日(土)/ 26日(日)
 
----------------------------------------------------------------------
  
▼京都で開催します。 

 

 MQ会計【理論と応用】 
 京都・2018年08月17日(金)~18日(土) 

 

 MQ会計【実践編】 
 京都・2018年08月19日(日) 

 

  

社長のための会計学

【無料メルマガ】

 マトリックス通信

 最新バックナンバー

 

 申込みをされた方が当日参加できない場合には、

  代理の方がご参加くださいキャンセルはご遠慮ください。