【資金計画とマトリックス会計】
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□■ 戦略MQ会計・DC・マトリックス会計
■□ 社長のための会計学【 マトリックス通信 】
□■ Vol.463 2018/05/29
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■前回から、マトリックス会計の話をしています。
長年マトリックス会計の研究を続けていると、
どうしても「ふだんの会計処理、実務における会計処理」について
考えてしまいます。
◎会計情報とは何か?
◎会計情報を経営に活用するとはどういうことなのか?
そして「資金の流れ(資金繰り)」の情報です。
◎資金の流れに関する有効な情報を得るためにどうするか!
損益に関する計画は、エクセルを使えば簡単に作れます。
ところがその先、損益に連動した資金計画は、
どうすれば作れるのでしょうか?
「計画の作り方」に関する書籍は世のなかにたくさん出回っていますが、
損益と資金の関係について明快に書かれたビジネス書を
私はこれまで見たことがありません。
・
資金の流れは大きく分けて4つあります。
1つ目は販売代金の回収の動きです。
2つ目は購入代金の支払いによる動きです。
3つ目は人件費の支払い。
そして4つ目はその他の動きです。
この4つはそれぞれバラバラに動きます。関係性はありません。
これらの組合せによって資金繰りが楽になったり苦しくなったりするのです。
・
販売代金の入金(売掛金の入金)について考えてみます。
来年の販売計画(売上計画)が
4月:6,000万円
5月:7,400万円
6月:8,600万円
7月:5,800万円
だったとします。
各月の売上はすべて掛け売りです。
では、それぞれの月の売上は、その後いつ入金になるのでしょうか。
先々の入金を綿密に計算しようとすると、
会計のみの情報では不可能であることがわかります。
得意先によって請求締め日や入金日が異なるし、
現金や手形の回収割合も異なるからです。
かりに、これらのデータや情報をすべて集め、膨大な手間ひまをかけて
入金計画を作成しても、まず、そのとおりにはなることはありません。
最小限の会計情報だけでどこまで資金計画を作れるのか。
そのための計算式(ロジック)をどう組み立てればいいのか。
試行錯誤、研究の日々が続きます。
そして原点に戻ります。
◎そもそもマトリックス会計って何?
◎なぜ、研究する価値があるのか?
■日本で行列簿記を研究してきた第一人者の越村信三郎は、
行列簿記の優位性を次のように述べています。
1.会計処理(仕訳処理)の能率が数倍高まる(時間の節約)
2.資産、負債、資本の増減や損益発生のプロセスが一目でわかる
3.企業診断に必要な計数を容易に得られる(経営分析に使える)
ところがこれは50年以上も前のこと。
いまは、パソコンで会計処理を行うのがあたりまえの時代、
「1.会計処理(仕訳処理)の能率が数倍高まる(時間の節約)」は
該当しません。
次に「2.資産、負債、資本の増減や損益発生のプロセスが一目でわかる」
はどうでしょうか。
私がマトリックス会計の研究をはじめた当初は、同じように思っていました。
◎マトリックス会計表は、
前期と当期2期分のB/S、当期のP/L、当期のキャッシュフロー計算書を
たった一枚のシートで見ることができる
◎1年間の経営状況が手に取るようにわかる
あるとき気がつきます。
社長や税理士に説明しても、
「ふーん、わかりやすいね(だから何なの?)」
で終わってしまうのです。
MGではマトリックス会計表を使って決算を行いますが、
ベテラン経験者であっても、マトリックス会計で未来を考えようとする人は
ほとんどいません。(これまで出会った人のなかで1人だけでした)
マトリックス会計を後世にきちんとした形で残していくためには、
この問題に対して正面から向き合わなければならない。
そしてあるとき、アイデアが生まれます。
『マトリックス会計表は、
会計と結びつけないほうが良いかもしれない!』
そう考えると「マトリックス会計」の役割が明確になってきたのです。
(つづく)
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▼18年間のマトリックス会計の研究において
もっとも時間を費やしてきたのが【資金計画】の部分です。
資金の動きを予測する方法はないのか、について考え続けてきました。
そして「社長方にとって必要なのは予測ではない」という結論に達しました。
難しい数学を使ったところで、けっして現実には当てはまらない。
予測ではなく、あくまでも社長の意思を入れた計画にしなければならない。
じゃあ、どうする!
これまでの研究の成果をお話しします。
マトリックス会計の講義も含まれます。
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