【マトリックス会計と決算書】
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□■ 戦略MQ会計・DC・マトリックス会計
■□ 社長のための会計学【 マトリックス通信 】
□■ Vol.464 2018/06/04
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■『マトリックス会計表は、
会計と結びつけないほうが良いかもしれない!』
『会計表だと思ってしまうから未来に使えなくなってしまう!』
そう考えると「マトリックス会計」が果たすべき役割が
明確になってきたのです。
・
前回の続きです。
◎マトリックス会計が果たすべき役割
◎マトリックス会計で未来を考える
この2つは私にとって重要な研究テーマです。
この話をする前に「決算書の構造と決算書ができあがるまでの工程」
について触れなければなりません。
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■「経営者は数字で経営を考えなければならない!」
「決算書くらい読めないようでは社長として失格!!」
そこで多くの社長たちは会計を学ぼうとします。
税理士たちも、
自分たちが作る決算書をどのように説明しようかと頭を悩ませ、
解説のしかたや分析に工夫を凝らし、
わかりやすい帳表やグラフを作ろうとします。
ところが、
【これだ!】という根本的な解決策はでてきません。
会計の本を書くのは、昔から会計士や税理士、会計学者と
相場が決まっていました。そしてとりだたされるのが、
B/S(貸借対照表)
P/L(損益計算書)
C/S(キャッシュフロー計算書)
の関係です。
B/S・P/L・C/Sをそれぞれ単体で見れば、なんとなくわかります。
ところが「利益が出ているのにカネはないのはなぜか?」
については、この3つの表からは説明ができません。
そこでこれらの3つの関係(決算書の構造)を解説しようと、
いろいろな書籍が出版され帳表が考案されました。
・
「そもそも、なぜ3つに分解するのか」
そして
「なぜ、3つの関係を【あえて】説明しなければならないのか」
決算書を作る過程にヒントがありそうです。
■決算書を作ろうとすると簿記会計の専門的な知識が必要です。
簿記会計を学ぶということは、
決算書を作る工程を学ぶということでもあります。
教科書には決算書を【手作業】で作成するための手順が書かれています。
1.企業で日々発生した取引から【伝票】を起こす
すでに枠が印刷されている入金伝票、出金伝票、振替伝票に
記入することを「起票」と言います。
2.伝票から【仕訳帳】を作成する
仕訳帳とは、起票されたすべての伝票の取引内容を
日付順に一覧表にしたものです。
3.仕訳帳から【元帳】へ転記する
仕訳帳には借方(左側)と貸方(右側)にそれぞれ
勘定科目と金額が記入されています。
左右すべての勘定科目と金額を該当する元帳の勘定科目へ
一つ一つ手作業で転記していくのです。
4.【試算表】へ集計
勘定科目や金額が仕訳帳から元帳に正しく転記されているか、
を確認検証するために月単位で作るのが「月次試算表」です。
試算表とは読んで字のごとく「試算するための資料」です。
試算表は「複式簿記の原理」により貸借が一致します。
試算表の段階ではまだ、B/S・P/Lに分解されていません。
5.決算書(B/S・P/L・C/S)を作成する
決算書は、試算表をB/SとP/Lに分解して作ります。
分解するための帳表が【多桁式精算表】です。
*会計ソフトから出力される「月次決算書や月次試算表」は、
すでにB/SとP/Lに分解されています。
*C/SはB/SとP/Lの情報を使って作りますが、
この作り方を「間接法」といいます。
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■会計ソフトでは伝票入力画面で仕訳を入力しさえすれば、
2から5までの帳表は作成順番に関係なく、出力することができます。
会計ソフトの内部で何が行われているのか、
途中の処理は完全にブラックボックス。
なにをやっているのかは、はた目からはわかりません。
手作業で決算書を作る際は順番がとても重要でしたが、
会計ソフトでは途中の処理順番はどうでもいいのです。
日々発生する仕訳を入力しさえすれば、
2から5までの帳表は会計ソフトが勝手に作ってくれるのです。
若い税理士の人たちに、
「1から5の手順で、手作業で決算書を作ったことがありますか?」
と聞くと、ほとんどの税理士は経験がありません。
会計ソフトの操作に関しては詳しいけれど、
決算書ができるまでの工程に関しては、さほど興味はないようです。
それと同じことが起きています。
多くの社長たちも、決算書がどのようにして作られるのか、
知りませんし興味もありません。
税理士も社長も、
決算書が完成するまでの【工程】は重要ではないのです。
興味があるのは決算書という【成果物=帳表=結果の表】なのです。
・
このままでは
「マトリックス会計表はMGにおいても【ただの決算書作成ツール】」
で終わってしまいます。
B/S、P/L、C/Sを作るための【たんなる工程】にしかすぎません。
(つづく)
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▼18年間のマトリックス会計の研究において
もっとも時間を費やしてきたのが【資金計画】の部分です。
資金の動きを予測する方法はないのか、について考え続けてきました。
そして「社長方にとって必要なのは予測ではない」という結論に達しました。
難しい数学を使ったところで、けっして現実には当てはまらない。
予測ではなく、あくまでも社長の意思を入れた計画にしなければならない。
じゃあ、どうする!
社長が見なければならない重要部分を徹底解説!
東京・社長のためのキャッシュフロー
2018年08月25日(土)/ 26日(日)