【続)永久保存版・これなら決算書の仕組みがわかる!】
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□■ 戦略MQ会計・DC・マトリックス会計
■□ 社長のための会計学【 マトリックス通信 】
□■ Vol.466 2018/06/12
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■決算書を「わかりやすく解説しようとした書籍」は
世のなかにたくさん存在します。
ところが、決算書の「わかりにくさを追求した本」は、
なかなか見つけられません。
「わかりにくさを追究することで、
反対に、決算書の仕組みが見えてくるかもしれない!」
と思い、前回から
「これなら決算書の仕組みがわかる!」
と題して、ある企業の事例で決算書を検証しようという試みです。
今回は、いきなり【問題の解説】に入ります。
いきなり解説を読むと面白味が半減します。
前回の【問題】をご覧になっていない方は
★真剣に取り組むほどに、驚きの結末が待っています。
・
多くの方から解答を送っていただきました。ありがとうございます。
フツーの問題にもかかわらず時間を使っていただき、ほんとうに感謝します。
答えは比較的カンタンに求められますが、
答えに至るまでの計算過程にとても興味がありました。
「なるほど」と頷くような答えなどもあって、
私自身あらたなアイデアが生まれてきました。
解答をお寄せいただいた方、
「えっ?、これスゴイ!」
と思うかもしれない【あるもの】を送ります。
完成するまでしばらくお待ちください。
メルマガの最後に、読者の方々からいただいた解答を掲載しました。
ご覧ください。
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■前回の問題、「算数」でフツーに解ける問題です。
ところが見方を変えれば、
そのまま「決算書の見る際のポイント」にもなります。
たとえば、
A.この会社は18年前に社長を含め全社員(全員正社員)5人でスタート
>なるほど、この会社はできてから18年になるんだ。
最初はたった5人で創業したのか!
会計に置き換えると【資本金】です。
資本金1千万円と記載された決算書は「会社を1千万円で作った」というメモ、
覚え書き、だと思えば決算書の眺め方が変わってきます。
「資本金が振り込まれたときに【一瞬だけ】1千万円が手元にあった」
そして(増資や減資をしないかぎり)そのまま変わりません。
・
決算書は2つの表(シート)に分けられます。
B/S(貸借対照表)とP/L(損益計算書)です。
B/Sは「資産・負債・資本」に分類されます。
P/Lは「費用・収益」に分類されます。
日々企業で発生する取引は、この【5つの区分】のどれかに
必ず当てはまります。
B/SもP/Lもそれぞれの項目(勘定科目)に増減が発生し、
その結果残高を求めますが、
決算後はB/Sの残高だけが翌期に繰り越され、
P/Lの残高は繰り越されません。
逆を言えば、繰り越される勘定科目はB/Sに属し、
繰り越されない勘定科目はP/L、それだけなのですが、、、
■繰り越されるものと、
そうでないものとの違いはどこにあるのでしょうか?
今回の問題を
翌期に繰り越される項目と繰り越されない項目に分類してみます。
繰り越される項目は
・正社員
・派遣パート
・営業/製造/開発/総務/経理/役員の各部署
繰り越されない項目は
・正社員の退職者
・正社員の採用者
これらを決算書のB/SとP/Lにたとえた表が
あえて【無理に】当てはめてみましたが、とくに意味はありません。
・
5つの区分(資産・負債・資本・費用・収益)は、
会計独特の概念です。
あるとき、
ふと、思いました。
◎B/SとP/Lを無理に分割しなくてもいいのではないのか!
◎分けてしまうから相互の関係がわかりにくくなる
なんで分けるの!意味ねくねえ?(いまふうに・・・)
◎資産・負債・資本・費用・収益の5つの区分を
あえて意識しなくてもいいのではないのか!
・
「B/SとP/Lに分ける」のにはきちんとした理由があるのですが、
逆に、2つの表の関係性がわかりにくくなってしまいました。
そして重要になってくるのが
【期中の増減をどう捉えるのか!】
です。
(つづく)
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★読者の方からいただいた解答はこちらです。
時間を割いて送っていただいたみなさん、ありがとうございました。
なお、解答の受付は終了しました。
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▼18年間のマトリックス会計の研究において
もっとも時間を費やしてきたのが【資金計画】の部分です。
資金の動きを予測する方法はないのか、について考え続けてきました。
そして「社長方にとって必要なのは予測ではない」という結論に達しました。
難しい数学を使ったところで、けっして現実には当てはまらない。
予測ではなく、あくまでも社長の意思を入れた計画にしなければならない。
じゃあ、どうする!
東京・社長のためのキャッシュフロー
2018年08月25日(土)/ 26日(日)