Vol.468【そもそも論・決算書の構造について考える】

 【そもそも論・決算書の構造について考える】
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□■  戦略MQ会計・DC・マトリックス会計
■□   社長のための会計学【 マトリックス通信 】
□■   Vol.468 2018/07/03
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■前回までのあらすじ
 
 「経営者は数字で経営を考えなければならない!」
 「決算書くらい読めないようでは社長として失格!!」
 
 そこで多くの社長たちは会計を学ぼうとします。
 
 税理士たちも、
 自分たちが作る決算書をどのように説明しようかと頭を悩ませ、
 解説のしかたや分析に工夫を凝らし、
 わかりやすい帳表やグラフを作ろうとします。
 
 ところが、
 【これだ!】という根本的な解決策はでてきません。
 そしてとりだたされるのが、
 
 B/S(貸借対照表)
 P/L(損益計算書)
 C/S(キャッシュフロー計算書)
 
 の関係です。
 
 ところが「利益が出ているのにカネはないのはなぜか?」
 については、この3つの表からは説明ができません。
 
 そこでこれらの3つの関係(決算書の構造)を解説しようと、
 いろいろな書籍が出版され帳表が考案されました。
 
 
 「そもそも、なぜ3つに分解するのか」 
 
 そして
 
 「なぜ、3つの関係を【あえて】説明しなければならないのか」
 
 
 
■決算書を「わかりやすく解説しようとした書籍」は
 世のなかにたくさん存在します。
 
 ところが、決算書の「わかりにくさを追求した本」は、
 なかなか見つけられません。
 
 「わかりにくさを追究することで、
  反対に、決算書の仕組みが見えてくるかもしれない!」
 
 と思い、
 
 「これなら決算書の仕組みがわかる!」
 
 と題して、ある企業の事例で決算書を検証しようという試みです。
 
 
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■日本人の会計学者が書いた本からの抜粋です。
 
 
 これまでの複式簿記では、診断の基礎となるデータが元帳の口座の中に
  分散していて全体の見通しがきかず、個々の取引が日付順に雑然と記録
  されているので、経営診断の生きた資料をそこから引き出すことは難し
  かった。
 
 そのため、こんにちの経営診断学では企業活動の結果であり残高にすぎ
  ないB/SとP/Lだけをたよりにして、企業の安全性や活動性や収益性
  や発展性を測定しているにすぎない。
 
 こんなやり方は、ひと昔前の町医者が、聴診器と体温計だけをたよりに
  して病状を判断したのに似ている。
 
 
 すでに40年以上も前に書かれた内容ですが、
 会計の世界では、いまだに同じことが続いています。
 
 「決算書の見方や分析・解説のしかた」のセミナーが
 各地でさかんに行われているのを目にするたびに、
 決算書が、いかに世のなかで重要視されているのか、を感じます。
 
                 ・
 
 『ある日、文具屋で100円のボールペンを現金で買いました。』
 
 
 この事実が決算書にどう反映されていくのか、
 どのように分類され集計されるのか、
 
 一連の会計処理の流れを見ていくと、
 【ある処理】を境に「現金とボールペンの関係」が断ち切られます。
 「ボールペンを現金で買った」という重要な意味が失われるのです。
 
 それは、元帳に転記され合計残高試算表に集計された時点です。
 
 
 
■「ボールペンを現金100円で買った」という取引を
 会計記録として残すために「仕訳」に変換します。
 この作業に必要なのが「簿記の技術」です。
 
 そして「借方(かりかた)・貸方(かしかた)」という
 会計用語が出てきます。
 
 
 (借方)事務用消耗品費 100 /(貸方)現金 100  (摘要)ボールペン代
 
 
 この段階では、ボールペンと現金の関係性がわかります。
 ところが元帳へ転記され合計残高試算表へ集計された途端に、
 この取引は意味を失います。
 「借方:事務用消耗品費」と「貸方:現金」が分断されるからです。
 
 事務用消耗品費の科目には、
 
 現金で払おうと、
 預金で払おうと、
 クレジットで払おと、
 買掛金で買おうと、
 相殺されようと、
 
 借方に仕訳された「事務用消耗品費」だけが集計されるのです。
 
                 ・
 
 ここまでは簿記会計で習う「決算書を作る手順の話」でしたが、
 会計ソフトでも同じことが起きています。
 
 (借方)事務用消耗品費 100 /(貸方)現金 100  (摘要)ボールペン代
 
 この仕訳を入力したとたんに、
 会計ソフトのデータベースには次のように記録されます。
 (このフォーマットが主流になりつつあります)
 
 (借方)事務用消耗品費 100 
 (貸方)現金 100 
 (摘要)ボールペン代
 
 この3行は会計ソフトの内部でバラバラに記録されます。
 それぞれのデータは「キー」をもとに一瞬に画面に表示されるため、
 あたかも一行に記録されているように見えるのです。
 
 では、なぜ、会計ソフトではこのようなデータを作るのでしょうか。
 
 決算書や各種帳表を集計する際に「都合が良い」からです。
 
 会計ソフトにおいても現実の会計と同様に
 「仕訳の意味や関連性は重要ではない」のです。
 
                 ・
 
 「宇野さん、これじゃ会計の説明と一緒でさっぱりわかりません!」
 
 そこで、
 
 会計とは全く関係のない「期中の社員の移動の計算」に、
 時間をかけて考えてもらったわけです。
 
 前回までの問題を、会計の視点から集計した帳表がこちらです。
 
 
 
■日本人の会計学者が書いた本からの抜粋をもう一度ご覧ください。
 
 
 これまでの複式簿記では、診断の基礎となるデータが元帳の口座の中に
  分散していて全体の見通しがきかず、個々の取引が日付順に雑然と記録
  されているので、経営診断の生きた資料をそこから引き出すことは難し
  かった。
 
 そのため、こんにちの経営診断学では企業活動の結果であり残高にすぎ
  ないB/SとP/Lだけをたよりにして、企業の安全性や活動性や収益性
  や発展性を測定しているにすぎない。
 
 こんなやり方は、ひと昔前の町医者が、聴診器と体温計だけをたよりに
  して病状を判断したのに似ている。
 
 
                 ・
 
 
 「利益が出ているのにカネはないのはなぜか?」を
 
 いまの会計(決算書)の仕組みに求めること自体、無理な話!なのです。
 
 
 「じゃあ、何か方法はないのか!」
 
 
 (つづく)
 
 
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▼定員まであと数名になりました。 

 

 2018年08月17日(金)~18日(土) 
 京都・MQ会計2日間【理論と応用】  

  

 2018年08月19日(日) 
 京都・MQ会計【実践編】 

 

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▽この研修は非公開です。 
 ご縁のある方へのみお声がけしています。 

 

 2018年07月17日(火)~18日(水) 
 薩摩川内・MQ会計2日間【理論と応用】 

 

 2018年07月19日(木) 
 薩摩川内・MQ会計【実践編】 

 

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▽2018年08月23日(木) 
 埼玉川口・社長のための戦略MQ会計【基礎講座】 

 

▽2018年08月31日(金) 
 京都・社長のための戦略MQ会計【基礎講座】 

 

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 京都・MG研修2日間 

 

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 鹿児島・社長のための戦略MQ会計【基礎講座】 

 

▼2018年09月08日(土)/ 09日(日) 
 鹿児島・MG研修2日間 

 

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▼18年間のマトリックス会計の研究において
 もっとも時間を費やしてきたのが【資金計画】の部分です。
 
 資金の動きを予測する方法はないのか、について考え続けてきました。
 そして「社長方にとって必要なのは予測ではない」という結論に達しました。
 難しい数学を使ったところで、けっして現実には当てはまらない。
 予測ではなく、あくまでも社長の意思を入れた計画にしなければならない。
 
 じゃあ、どうする!
 
 残りわずか
 
 東京・社長のためのキャッシュフロー
 2018年08月25日(土)/ 26日(日)
 
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