【売上が増えた?!減った!】
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□■ 戦略MQ会計・DC・マトリックス会計
■□ 社長のための会計学【 マトリックス通信 】
□■ Vol.470 2018/08/14
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■30年前は、決算書を解説しながら、
私も社長方に対して、あたりまえのように言っていました。
◎昨年と比べて利益が大幅に減っていますよ。
売上が2割も落ちたのに経費は逆に増えています。
何か心あたりがありますか?
社長は、売上が落ちた原因を一生懸命説明してくれます。
でも、アドバイスする側は、
「じゃあ、どうすればいいのか」など、そう簡単に言えません。
そこで、率を使った分析がはじまります。
◎売上が2割も落ち、そのうえ粗利率が1%減っています。
これが利益が減った大きな要因の一つです。
・・・
(言われなくてもわかってるわい!)
社長は、黙って聴いている"ふり"をします。
さらに税理士は、次のようなアドバイスをはじめます。
◎売上を減少前まで回復し、
利益率を「たった1%」アップさせれば、
利益は〇○円になりますよ。
・・・
(どうやって売上を回復し、どうやって粗利を1%アップさせるのか、
そんな方法があったら教えてくれ!)
やはり社長は反応がありません。
決算申告時期になると、
多くの税理士が「むなしい決算分析」を続けているのです。
このむなしさから抜け出す方法はひとつ、
決算書の解説や経営分析を一切やめること、です。
■「売上が2割減少した」
についてもう少し考えてみたいと思います。
売上とは、販売した個々の製品や商品、サービスの売上の合計です。
「2割減った」という表現は、
それぞれの製品や商品、サービスの「売上の合計」が2割減った
という意味です。
「すべての商品(以降、製品・商品・サービスのことを指す)が
【一律に2割減った】ような印象を受けてしまいがちですが、
けっしてそうではありません。
ということは、
・増えた商品もあれば減った商品もある
・減った商品の売上の合計が、
増えた商品の売上の合計よりも上回った
という結果です。
得意先別の売上も同じです。
売上が減った得意先が、増えた得意先よりも上回った、のです。
■決算書では、
「売上高」として一行でしか表示されないため、
どうしても、全体で増えたか減ったか、で考えてしまいます。
その癖から抜けられないのが税理士や一部のコンサルタント、
そして銀行マンです。
では、
ということで、
P/Lの売上欄に商品売上高、製品売上高、○○売上高と
表示してあるのを見かけますが、
当然、それだけでは対策は立てられません。
ぜひとも売上の中身まで踏み込んでほしいという願いから
ちょっと宣伝させてください。
売上の中身をきちんと把握しなければ、
「この先どうしたらいいのか」という情報は得られません。
売上は、商品別と同時に得意先ごとにも見られるように
したいものです。
けっして、商品別一覧表や得意先別売上高順位表のような
「印刷した帳表」を作るということではありません。
社長方に最低必要な「分析力」、
経営に必要なデータと情報の蓄積のしかた、
分析の手法も含めてお伝えするのが次のセミナーです。
建設業の方にもピッタリです。
▼受付を開始しました。
2018年10月21日(日)
東京・MQ会計【実践編】
次回は、、、
「粗利率をたった1%アップすると・・・」について考えます。
【率】ではこの先の経営は語れない
という話です。
お楽しみに
■□ これまでいただいた「セミナーに関する質問」です □■
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◎【質問1】
「社長のための戦略MQ会計講座」と
「MQ会計2日間【理論と応用】+MQ会計【実践編】1日」のセミナーは
どのような違いがありますか?
・
どちらも内容はMQ会計ですが、
「社長のための戦略MQ会計講座」が「中学校(初級)」だとすると
「理論と応用・実践編」は「高校~大学(中級~上級)」のような
感じです。
ただの「初級」ではありません。
その先、経営の現場で実践していただくための基礎講座です。
「利益が見える戦略MQ会計を熟読した」という方も
「社長のための戦略MQ会計講座」へお越しください。
本だけではわからない部分もたくさんありますよ。
もちろん、社長以外の方も大歓迎です。
▽2018年11月30日(金)
福島いわき・社長のための戦略MQ会計講座
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◎【質問2】
MQ会計3日間のセミナー(理論と応用+実践編)ですが、
3日間とも参加したほうがいいのですか?
・
この質問もよくいただきます。
「MQ会計2日間【理論と応用】」はタイトルのとおり、
MQ会計を現場で活用しようとしたときに発生するさまざまな疑問や問題、
さらには導入時の障害などにどのように応用していくのか、
理論を含めての座学です。
「MQ会計で何ができるのか」を整理することからはじめます。
MQ会計を学びはじめてから成果に結びつけるまでのプロセスが
見えてきます。
・管理会計との大きな違いは?
・税務会計とMQ会計を共存させるには?
この先、MQ会計を実践していくなかで、必ず行きあたる問題です。
変動費とVQ、固定費とFは、根本から考え方が異なります。
未来を見るためには、数値を具体的に測定しなければなりません。
・未来のMQをどうやって測定する?
・どこの部分をどのように測定する?
・測定したMQをどのように活用していく?
今回のセミナーの大きなテーマの一つです。
経営に必要な会計情報とは何か
社長が使える社長のための会計情報とは何か
をお伝えします。
MQ会計を伝える立場の税理士・コンサルタントの方々も、
ぜひ、ご参加ください。
MQ会計は、けっしてテクニック(手法)だけではうまくいきません。
基本がいかに大事か、考え方がいかに大切か、
そしてその先に応用と実践があるということに、
ガッテンしていただけると思います。
・
【実践編】では、MQ会計を使ってこの先どうしていくのかの、
具体的な事例を使って紹介します 。
MQ会計を実践するためにはコンピューターは欠かせません。
だからといって、高価なシステムを導入しなくても大丈夫!
パソコンが苦手な社長でも簡単に使える仕組みを紹介します。
社長が自在にデータを操れるようになったらスゴイ!と思いませんか。
日々のデータがいかに重要か、が理解していただけると思いますよ。
実践編は、MQ会計がはじめての方でもOK!
販売・サービス業や製造業はもちろん、
土木建築、冠婚葬祭、広告やデザイン制作、情報システム関連など、
業種を問いません。
企画立案から製作までを一括して行う業種にもおススメです。
・定義できないものは管理できない
・管理できないものは測定できない
・測定できないものは改善できない(W.エドワーズ・デミング博士)
ぜひ、3日間のセミナーへお越しください。
▼受付を開始しました
2018年10月19日(金)~20日(土)
東京・MQ会計2日間【理論と応用】
2018年10月21日(日)
東京・MQ会計【実践編】