戦略MQ会計 と 戦略会計 STRAC(ストラック)

 MQ会計にはじめて出会ったのは、もう30年以上も前になります。当時は「STRAC(ストラック)」という名称でした。そのころ私が勤務していた会計事務所はTKC全国会に所属していました。

 昭和54~55年頃だったように思います。TKCが、全国の会員事務所に「人事屋が書いた経理の本(ソーテック社)」を無償で配付したことがありました。そしてそれを読んで「戦略会計STRAC」の存在をはじめて知りました。

 

 戦略会計STRAC(ストラック)は、西順一郎先生がソニー在籍のときに開発したもので、戦略(ストラテジイ)と会計(アカウンティング)をかけ合わせた造語てす。こんなスゴイものは、松下にも東芝にも教えたくない、という感じで、しばらくは極秘だったと聞きました。

 

 ソニーの本社ビルに記者を集めて発表(プレスリリース)したのが昭和51年2月、MG(当時の名称はマネジメントゲーム)がこの世に誕生した瞬間です。正式に商品として発売されたのは同年の4月でしたが、このときはまだ戦略会計STRACは組み込まれていませんでした。

  遅れること2カ月、中小企業診断士の全国大会が岐阜で開催されたときにSTRACの全貌が公開され、そして正式にMGに組み込まれて世に出ることになるのです。ちなみに西先生はソニーで第1号の中小企業診断士です。

 

MG(マネジメントゲーム)と戦略会計 STRAC(ストラック)

 MG(マネジメントゲーム)をはじめて経験したのはTKCの研修会でした。TKCは「人事屋が書いた経理の本」を配ると同時に、MG(マネジメントゲーム)も推進しようとしていたようです。そしてそのMGに私が参加することになるのです。

 ゲームをとおして経営を体験するわけですが、数字のみでしか経営を知らない会計事務所の一職員にとって、かなり衝撃的なものでした。

 このMG研修は面白いし社長にとっても勉強になるはずだ、ということで私が勤めていた事務所で率先してこの研修を取り入れ、関与先企業に声をかけて一泊二日の泊りがけで何回か行ったことがあります。インストラクターはTKCの社員、戦略会計STRACの講義も含まれています。

 

「なるほど、わかりやすい!これなら会計が苦手な社長でもやれるかもしれない」

 STRACが載っている西先生の著書を探して読みまくりました。TKCのシステムから出力される月次決算書や分析表、関与先企業に配付する冊子に「PQ、VQ、MQ」などが印刷されていたのはこの頃です。(現在は使われていません)

 ところが、ところがです。のちに学ぶMGやMQ会計が、当時TKCから学んだMGやSTRACとは、まったく別ものだったのです。

 

・「マネジメントゲームMG」「戦略会計」「STRAC」はマネジメントカレッジ㈱

 の登録商標です。

 

MQ会計は、じつは数学

 私が開催している「戦略MQ会計セミナー」に参加された方から、どきどき言われます。「MQ会計って会計じゃないですよね、会計って付いてると身構えてしまいます。」

 たしかに会計の要素は多分に含まれています。しかし、ただの会計ではありません。会計の領域をはるかに超えた【数学】なのです。数学といっても専門的な知識は不要で、けっして難しいものではありません。だから現場でも十分に使えます。

 ところが制度会計や税務会計、管理会計までもが【算数】です。決算書の読み方を学んでも、決算書をいくら分析しても、変動費や固定費に分解して損益分岐点分析をしたところですぐに行き詰ってしまうのはそのためだ、ということに気が付きました。算数(会計)と数学(MQ会計)の差は、とてつもなく大きいのです。 

 ときおり、社長方にとって迷惑な人たち、もしかしたらミスリードをしかねない人たちが出現します。MQ会計の参考書を読んだだけで、MG(MQ戦略ゲーム)を一度やっただけであるいは一度も経験なしに、MQ会計を「算数レベル」で語り出す税理士、コンサルタントの存在です。

 じつは、私自身がそうでした。MGを通してTKCから学んだSTRACでしたが、算数的な感覚で「これはわかりやすい!」と思ってしまったのです。

 

 「MGはたかがゲーム、一回やれば理屈はわかるし、、、

  それをなんで100期も200期もやるのか、俺にはとても理解できない!」

 

というのが正直な気持ち、当時の感想でした。会計の専門的な知識があるがゆえに多くの会計人が通る道なのかもしれません。

 MQ会計の本を読んだだけでわかった気になってしまうのは、専門用語はいっさい使わずに現場の社員でもわかるようシンプルでわかりやすい構造をしているからです。税務会計とは根本的に異なります。本質はもっと奥が深い、それでいて簡単な【数学】です。経営には数学も必要なのだと思います。

 

MG(MQ戦略ゲーム)とMQ会計

 2015年7月2日、3日に東京で開催した「戦略MQ会計【特別編】2日間コース」は、定員12名でしたが、うち9名が税理士、コンサルタント、MQ会計を企業に伝える側の人たちでした。参加された方々の感想文から一部抜粋して紹介したいと思います。

 

 (税理士事務所職員)

 MGを通じて経営の難しさを痛感しました。

 いかに思い通りにいかないか、

 自分がこれまで経営者に伝えていたことがいかに空想だったか。

 経営をするとは、どれだけ多くのことを思考しなければいけないか。

 

 (社長)

 MG以上にマトリックス会計に感銘を受けました。

 単なる数字合わせのようなマス目に会計のすべての要素が詰まっている

 ことは驚きでした。あの地味な作業が癖になりました。

 

 (コンサルタント)

 本を読んだだけでは理解度も低く、直接講義を聴くことができて

 理解が深まった。

 

 (税理士)

 決算書や試算表を企業に説明するのに疲れてしまっていたところ、

 「決算書は分析や解説をするものではない」という話を聞いて

 気が楽になりました。

 

 (コンサルタント)

 私たちが企業のコンサルをする際に、すでに終わってしまった決算について

 分析するのではなく、社長たちと一緒の認識に立ってこの先を考えて

 いくのに、MG研修を勧めようと思う。

 

 (税理士)

 非常に楽しい研修でした。脳みそが少し晴れた感じです。

 社長方の気持ちがわかりました。社長方を素直に尊敬します。

 

 (税理士)

 数学をやり直してみようかと思いました。

 好きではなかったのですが、夢のある学問だと教えていただき

 興味がわいてきました。京都、大阪にも参加します。

 

・「MQ会計」「MQ戦略ゲーム」は ㈱西研究所の登録商標です。

 

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