利益を増やすには、
①固定費の削減
②原価率を下げる(粗利率を上げる)
③売上を増やす!
銀行マンや会計人など、経営を会計で考える人たちがよく口にするフレーズである。
経営分析もCVP分析(管理会計)も、習ったことや教科書に書いてあることに、
「ほう!なるほど」、と思った時点で思考が停止する。
その先を考えなくなる。
その結果、経営を率で考えコスト削減を叫ぶのだ。
未知の世界へ挑戦しようとする社長たちは、科学者と同じように考える。
これまで誰もやったことがない未知の領域に進むには、
最後は「やってみないとわからない」。
理屈の上ではできるはずでも、実際にやってみるといろんなことが起きる。
仮説(仮の答え)を立て実験し検証するしかない。
思考訓練、思考実験である。これが試せるのが「MG・MQ戦略ゲーム」である。
利益を増やすには、固定費を削減し、原価率を下げ、売上を増やすしかない!
ほんとうにそうなのだろうか。
管理会計でこれまで言われてきたことを、
「これはオカシイ、こうなるはずだ」という仮説を立てMGで実験してみた。
MGも実際の経営と同じで、社長の思いどおりに進むわけではない。
利益の先にはお客がいて、競合相手がいて、取引先がいて、そして社員がいる。
そう簡単に利益は出ない。
現実の経営では、業績は一気に悪くなるわけではない。徐々に悪化していく。
すべてが社長自身の責任だということを、MGをとおして実感する。
中小小規模企業は、「責任を取って辞任します」というわけにはいかない。
逃げ出すことができないのが中小小規模の社長たちだ。
倒産しかかった会社をどう立て直せばいい?
ゲームであっても「企業再生」はそう簡単にできない。
会計の知識だけでどうこうできるものではない。
会社が潰れるのは、売上不振でも、資金繰り難でもない。
その前には原因となる何かが必ずある。
それは「社長の意思決定」である場合も多い。
結果、売上不振や資金難という現象となって現れ、最後は倒産する。
MGは、社長がこの先やりたいことや考えていることを、
ゲームをとおしてシミュレーションできる場でもあるのだ。
「MG・MQ戦略ゲーム」は、参加者一人ひとりが社長になって、2日間で5年分の経
営をするという体験型経営ゲームである。
仕入、製造、販売だけでなく、
資金調達、設備投資、人員採用、広告、研究開発、社員教育など、
実際の経営と同じように社長自ら意思決定を行うのが特徴だ。
結果は決算書に現れる。
社内での共通言語の必要性、社長が使う言葉の定義、意思決定のスピードの重要性、
「会計・原価計算・戦略・計画」が含まれる。
社長のための、未来を考えるための会計(MQ会計+マトリックス会計)と
現場の要素が融合し、経営数値を静止画像から動画に変換する訓練が組み込まれた
強力なゲームである。
V(原価)を上げてG(利益)を増やす
F(経費)をかけてG(利益)を増やす
QとFの間には深い関係がある
静止画像(教科書どおりの理屈)で考えているうちは、理解することはできない。
FとMQとH(時間)の関係を示す「f/m比率」や「MQ/F」、
“FはMQを生み出すための重要な資源である”という感覚が、
理論だけでは理解できないのである。
MGは経営を動画で考える訓練の場であると同時に、思考訓練や思考実験の場でもある。