今回のメルマガを読んで、私自身、大いに感じる部分がありましたので、
メールさせていただきます。
私が勤務する事務所では毎月1回「月次決算報告書」を作成し、
企業に訪問して報告しています。
そのなかに含まれている「未来○○図」は、
無味乾燥な数字だけの損益計算書を図表にしたもので、
会社の収益構造をわかりやすくして、分析や解説に使っています。
損益分岐点は? 労働分配率は? 固定費は? などなど。
これはこれでわかりやすくて良かったのですが、
損益計算書をただ「わかりやすい図表」にしただけで、
これまでの会計と何も変わっていません。
「これからどうするの?」という経営の本質の部分がまったく抜け落ち、
経営者と会計人のお互いの考え方が、大きくズレているのです。
私たち会計人はこれまで、過去の数字をもとに会社の財務状況を分析し、
問題点を伝えてきました。
しかし、社長方はいつも先のこと(将来)を考えいます。
そして多くの会計人はこれに気がつかないまま、
月次決算の報告を行っていることが問題だと気づきました。
「これではまったく意味がない!」と思い、いろんな研修に参加し、
専門書等を読んでいるなかで行き着いたのが「戦略MQ会計」でした。
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売上高は「単価×数量」の合計金額です。
経営では当たり前のことが、会計になったとたんに
「売上高いくら」と、たった1行で表示されてしまいます。
これではどうやって業績を上げればいいのか、まったくわかりません。
決算書では利益が出ていて税金も払っているのに、
社長からは「こんなに儲かっているはずはない!」と言われます。
決算書に表示される利益は、制度会計のルールで計算された利益です。
社長にとって、実感が湧かないのも当然です。
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宇野寛さんが8月に神戸に来られる!
何があっても絶対にセミナーに参加しよう!
そう心に決め、すぐに申し込みました。
「利益が見える戦略MQ会計(かんき出版)」を通してMQ会計を知り、
個人的にもMQ会計に非常に興味を持っていました。
関与先企業に毎月提供している「月次決算報告書」を、
この先どのようにしていけばいいのか?
ちょうど行き詰っていたときでした。
「このセミナーで質問することはこれとこれ、
私はこう考えるけど宇野さんはどう思われるだろう」
事前に質問事項、検証事項をもってセミナーに臨みました。
神戸からの帰りの電車の中、2日間のセミナーの整理です。
そして素直にこう思いました。
「これまでの25年間はいったい何だったのだろう。
会計を専門的に学び知識を身につけることで、社長に喜んでもらい、
経営にも役立ち、自分の成長が結果的に事務所の発展にも繋がる。
でも、それは『勉強のための会計』であって
お客さまのための、社長のための、経営のための会計では
なかったのではないか。」
本当にショックで、自分自身が情けなくなりました。
自分がこれまで経験してきたこと、今回のセミナーでの内容のこと、
そして、「MQ会計にもっと早く出会っていれば」。
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情報は「誰が言っているか」に価値があるように感じます。
ネットの普及で、世界中の情報が簡単に手に入るようになりました。
昔は「情報そのもの」に価値がありましたが、
今は情報を持っているだけでは価値はありません。
その情報に対してどんな考え方や哲学を持っているのか、
そしてその情報を誰が言っているのかが、とても大切な時代だと思います。
すなわち、ホンモノを見極めることです。
巷では、MQ会計によく似たものが出回っています。
しかし、テクニック的な部分のみを追求し、それを全面に出し、
けっして本質ではありません。
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セミナーに参加し、MQ会計にこの先の未来を感じました。
MQ会計を使って社長方と一緒に学び、
その結果、「この先どうする?」が「この先はこれでいこう!」に
変わります。
そしてようやく社長と同じ感覚になれるのだという気がしています。
社長の考えや方向性と一致するのです。
MQ会計を実践するのは、社長をはじめ現場で働く従業員の方々です。
現場のことは現場の人たちにしかわかりません。
われわれ会計人は、そのお手伝いをしていくべきだと強く感じました。
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