管理会計は税理士の試験科目には存在しません。
そのため、管理会計を学ぶかどうかは、税理士個人の判断に委ねられます。
これに対して、公認会計士、一部の銀行マン、中小企業診断士は、
正式な(伝統的な)管理会計を学ばなければなりません。
管理会計は体系化されて学問になりつつあります。
専門書などは大学の教科書並みの難しさで、とても経営の現場で活用しよう
という気にはなりません。
中小企業に関わっている税理士、コンサルタントの方々に、
ぜひ伝えたいことがありあます。
それは、大企業の優秀な幹部が学ぶような管理会計を、
そのまま中小企業の現場に当てはめてほしくない、ということです。
ではなぜ、管理会計で学ぶ損益分岐点分析は、
中小企業の経営に使えないのでしょうか。
経営の現場をとおして実感した学問的な経営分析と管理会計への疑問、
「こんな管理会計は、オカシイ!」ということを広く世のなかに伝えたくて
書き留めていた原稿をまとめました。
MQ会計は社長のための会計
MQ会計は未来の会計
管理会計とMQ会計の違い
ここを明確にすることからはじめます。
管理会計への疑問・管理会計の矛盾
変動費の定義らしきもの
検証・変動費はほんとうに売上高に比例するのか
変動損益計算書への疑問 / MQ会計との決定的な違い
損益分岐点分析の限界 / MQ会計には損益分岐点売上高は存在しない
MQ会計の本質に迫る
損益計算書や変動損益計算書からはけっしてわからない情報
MQはPQからVQを差し引いたものではない
MQはけっして限界利益ではない