Vol.521【MQ会計とB/S経営】

 【Vol.521【MQ会計とB/S経営】】
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□■  戦略MQ会計・DC・マトリックス会計
■□   社長のための会計学【 マトリックス通信 】
□■   Vol.521 2021/06/29
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■いつごろだったか、
 
 「B/S経営」という単語が使われていたような記憶がある。
 
 ネットで調べてみた。
 
 予想したとおり、会計(決算書)に関する内容だ。
 
 「P/Lはわかりやすいが
  B/Sを読める経営者は少ない」
 
 「P/Lは単年度の利益で考えるが
  B/Sでは長期的な利益(ROEなど)が重要だ」と書いてある。
 
 「とくにB/Sを意識して経営をする」ということを言いたいらしい。
 が、会計の話が主になっていて結論はよくわからない。
 
               ・
 
 「3年先のB/Sを意識しながら経営計画を作る」
 という本を眺めたことがある。作るには会計の専門知識が必要だ。
 
 借入金の返済予定、設備計画などの情報に加え、
 運転資金(受取手形・売掛金・在庫・支払手形・買掛金)については、
 売上高回転率などの指標を使うことになるため、
 専門家であっても難しい。
 
 けっきょくは専用のソフトを使うことになるのだが、
 できあがった計画B/Sをどのように実践で活用していくのか疑問だ。
 銀行に出すためだけの資料になってしまうのではないか。
 
 マトリックス会計なら
 多少の訓練で作れるようになるのだが、、、
 
 
 
■MQ会計は「損益をどうするか」に
 焦点をおいているように見られがちだが、
 じつはそうではない。
 
 MQやMGは、
 とくにB/Sを意識しなくてもB/Sの感覚が身につくようになる。
 けっしてB/Sを中心に考えるということではない。
 
 結果的に、
 B/Sで考えられるようになる、のだ。
 
 会計や決算書が前面に出てくると、
 会計の枠の中だけで考えてしまうと、
 どうしても経営の主軸から外れていってしまう。
 だからMQ会計では会計用語や専門用語を使わない。
 
 社長が日々経営について考えているときの思考過程を
 そのまま当てはめたほうがわかりやすいし、その感覚が重要だ。
 
 要するに、
 
 B/S経営=B/S(決算書)で考える
 
 ということとは違う、のだ。
 
 日々の経営を考えるときに
 「会計(決算書)に翻訳しなければ使えない」
 「会計用語をマスターしないと使えない」
 のであれば、とても使う気にはならない。
 
               ・
 
 「B/Sの感覚を身につける」とは、
 
 「MGの会社盤に置き換えて経営を考える訓練をすること」
 
 つまり、「B/S経営」というコトバを知らなくても、
 会計(決算書)を使わなくても
 自然にB/Sを意識するようになっていくのがMQ、MG。
 
 決算書のB/Sを学んでも
 この感覚を掴むことはできない。
 
 これは会計を専門的に学び
 会計業務に携わっている人たち、
 たとえば会計人や銀行マン、経理マンにもそのまま当てはまる。
 
 MQ会計とともに意識してもらいたいのが、
 これから話す内容だ。
 
 決算書のB/Sの話ではない。
 
 
 
■「新型コロナ」を例に考えてみる。
 
 ニュースや新聞では
 毎日情報が発表される。
 
 ・今日の陽性者数
 ・今日までの陽性者の累計数
 ・今日現在の重症者数
 ・今日の死亡者数
 ・今日までの死亡者の累計数
 
 そのほかにも病床使用率や人口10万人当りの陽性者数、
 1週間の移動平均、実効再生産数など。
 
 今回、山形市のコロナ感染症に関するホームページを
 じっくりと見てみた。
 現在入院している患者数や自宅待機人数が発表されている。
 
               ・
 
 陽性者数と死亡者数については、
 その日発生した人数とこれまでの累計が表示されている。
 
 入院患者数については、累計入院者数ではなく、
 現在の入院者数が書かれている。
 
 私が気になるのは、
 
 「いま市中に、入院や自宅待機を含めて何人の陽性者数がいるのか」
 
 これを求めるには
 治った人たちを差し引かなければならない。
 
 累計感染者数も死亡者数も、
 当りまえだが増える一方でけっして減ることはない。
 
 私のMGに参加された方は、
 「ある中学校の図書室」の話を思い出してほしい。
 B/Sを意識していくうえでの基本、出発点になる。
 
 
 
■この状況を決算書(会計)に当てはめてみると、
 陽性者数と死亡者数はP/L、入院患者数はB/S。
 
 P/Lは勘定科目ごとに累計で考える。
 そして累計する期間は1年である。
 
 これに対しB/Sは累計しない。
 
 陽性者数と死亡者数はP/Lのやり方で計算し、
 入院患者はB/Sで計算していることになる。
 
 つまり、
 
 新型コロナの発生時から現時点までの「決算書」が作れる。
 
 が、肝心な私の欲しい情報はこの決算書には載っていない。
 
 P/Lは年に一度リセットし、また0から累計を始めるが
 新型コロナではリセットはしない。
 永久に累計計算を続けることになる。
 
 会計に例えると、
 会社設立からの売上高を累計しているのと一緒だ。
 
 会社設立以来の売上累計が「100兆円を超えました」と言われても
 「だからどうなの!」と思ってしまう。
 
 感染者数は1年単位で累計計算を行うことはもちろんできる。
 月別の発生人数も当然わかるので
 前年対比や増加率を計算し分析する。
 
 まさに損益計算書の月次・年次対比と同じだ。
 
 
 「MQ会計もP/Lと同様に、
  Q・PQ・VQ・MQ・F・Gは累計だ。
  翌期首には0にリセットされ、また累計が始まる。」
 
 と思ったとたんに「ただの会計」に戻ってしまう。
 
 会計では「決算期で区切る」のは当りまえだが、
 MQでは決算期で区切ることには、あえてこだわらない。
 
 決算期で区切ってしまうと、
 見えなくなる情報も存在する。
 
 だからこそB/S感覚が必要だ。
 
 次回はこのことについて書こうと思います。
 
 
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【セミナー研修についてのお知らせ】
 
●去年の今頃は思っていました。
 
 来年の春には落ち着き、
 セミナーやMGもやれるのではないか。
 
 ところが、状況は改善しません。
 7月にはオリンピックが控えています。
 
 ◎「決算書とMQ会計」や「2日間MG研修」
  の準備はしているのですが、なかなか開催できないでいます。
  状況が落ち着いたら始めようと思っています。
  しばらくお待ちください。
 
  今年の秋には、、、と期待しているのですが、、、
 
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