今年の2月、兵庫県養父(やぶ)市で
MQ会計【実践講座2日間】を開催した。
主催者の西村正司さんは養父で葬祭業を営んでいる会社の社長。
会社の幹部や地元の勉強会仲間の社長たちに向けて
ぜひやってほしいという思いから実現した。
「研修の前日に勉強会の仲間を集めるので
決算書の話を30分程度お願いできませんか。
いつも呑みながらやっているから、、、」
「だったら、MG5期分のファイルを持参するように伝えてください。
いつのでも、古くても、成績に関係なくでかまいませんから」
参加者は全員MG経験者だ。
マトリックス会計表を使って決算書の構造から解説をはじめたのだが、
けっきょく3時間の講義になってしまった。
そこで気づいたことは、
・P/LはわかりやすいがB/Sは難しいと思い込んでいる
・B/Sの解読が自在にできるようになれば決算書をマスターできると思っている
ということだった。
世の中には決算書の講座やセミナーはたくさんある。
大企業の役員や幹部社員たちは会計や決算書を学ぶ。
経営会議では会計資料で現状を把握し会計用語を使って会話をする。
しかし、決算書がわかるようになっても未来が見えるわけではない。
ワクワクする話につながるとはかぎらない。
未来のB/Sがどうなるか、
計算するのは会計の専門家であっても難しい。
・
MG第1期では「第2表 原価計算フロー・シート」を使って利益を計算する。
税金計算のもとになる「税引前当期利益」を求める工程が図形で示されている。
会計がわからない人でも、
順番どおりに数字を埋めていけば
最後は「税引前当期利益」が計算される仕組みだ。
用紙右半分が「第3表 対外報告書」。
税引前当期利益をもとに計算した法人税が
B/Sのどの部分に記載されるのか、
残った当期利益は次期にどのように繰り越されていくのか。
「税務署用の決算書が作られるしくみ」そのものの勉強だ。
「第5表 マトリックス会計表」を使ってもう一度決算を行う。
ところが税務署用では黒字なのに
マトリックス会計表で作る決算書は赤字になる。
「なぜなのか?」
社長たちにとって「最低限必要な会計のしくみの勉強」なのだが、
これらは決算書本からは学ぶことはできない。
・
MGで期数を積んだ人でも、
決算書とくにB/Sがわかりにくいと思っている人は意外に多い。
「なぜなのか?」
これは「決算書の構造」に原因がある。
そこで西村さんと相談して
「経験者に限定したMG研修2日間」を開催することにした。
マトリックス会計の講義をとおしてその理由も解説したいと思っている。
▼2025年11月15日(土)/ 16日(日)
兵庫県養父市・MG研修【経験者向け2日間】
MGでは全員が資本金300からスタートするが、
2日目の夕方に差が出る。
「なぜなのか?」
現実の経営も一緒だ。
同じ業種、規模でも黒字の企業もあれば赤字で苦しんでいる企業もある。
養父MGでは、このテーマにそって“ある実験”を試みる。
・
会計の目的は“決算書(対外報告書)”をつくること。
決算書を“会社の成績表”などと勘違いし、
アメリカで分析が始まったのはもう百年以上も前のことだ。
どんなに分析をしようが
決算書という限られた情報からは
経営の実態(本質)は見えて来ないのである。
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今年2月、本番前夜の養父での決算書講義は、
記憶に残る講義となった。
それは「台本がなかったから」である。
私にとって筋書がない、台本がない講義はワクワクする。
相手の反応や感じ方で行き先が変わる。
質問によって違う方向へ話が進むのは、まさにLIVEならでは。
参加者にとっても、
受け身(講師の一方的な説明)ではけっして味わえない
醍醐味だろう。
可能であれば、今年の11月養父MG前日に、
また(呑みながら)やってみたい。
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養父宿泊用意あり、先着順、お問い合わせください。
▽2025年11月14日(金)
兵庫県養父市・戦略MQ会計【特別講座】
⇒ https://www.mxpro.jp/yabumq/
▼2025年11月15日(土)/ 16日(日)
兵庫県養父市・MG研修【経験者向け2日間】
⇒ https://www.mxpro.jp/yabumg/
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