創業してから9年目のこの会社は社員数10名の建設業、
私(会計事務所の男性職員)は、設立当初から税務会計のお手伝いをしてきました。
業績も順調で借入金もなく、健全な財務体質です。
経理は、社長の奥さんが担当です。
その奥さんが、ある日突然こう言い出しました。
「うちの会社、本当に儲かっているんやろか? 」
私たち会計に携わるものは、
どうしても税務会計中心の話をしてしまいます。
「もちろん、儲かってますよ
きちんと利益を出して税金も納めているわけですから」
ところが、奥さんの反応は、
「・・・・・」
どうやら[儲かっている]という実感がないようなのです。
これまで私は、決算書や試算表からしか経営を見てきませんでした。
「売上は確実に増えていますし、利益も増えています」
「しかし、その分売掛金も増えていますよね
資材などの在庫も増えていますし、重機にも投資しているでしょ」
「ですから、おカネが寝ている状態なのです」
教科書に出てくるような"模範解答"です。
会計を専門的に学んできた人たち、
会計事務所の職員や銀行マンは、これで納得してしまいます。
しかし、いざ、税金を払う段階になるとキャッシュがない!
これが経営の現場の実感です。
私は「月次決算」を行うために、毎月会社を訪問します。
税務のためのデータとしてきちんと整理されているか、
税務上指摘されるようなことはないか、も含めて
月次の経営状況をできるだけ正確に把握し、
のちに社長に報告し説明するためです。
しかし、この会社の場合、月次試算表ができあがるのは
2か月後です。
遅れる原因はいろいろあります。
・仕入先や外注先から請求書がなかなか来ない
したがって仕入金額や支払金額を締められない
社長の奥さんは経理ばかりをやっているわけではありません。
経理作業に十分に時間が取れないのも現実です。
月次決算が遅い原因は主に会社側にありますが、
私たちも複数のお客様を一気に回れるわけではありません。
では、これらの問題を解決できたとして、
月次決算の情報を企業側に早く届けられたとして、
その先、どうなるのでしょうか?
業績が伸びる会社の社長や奥さんに共通していること、に気づきました。
「経営者はつねに先のことを考えている」
そこで、ある提案をしてみました。
明日(2025年12月2日)へ続く
