Vol.579 売上とは販売単価×販売数量


<売上と利益の関係>
 
営業の現場を覗いてみると、当期や当月の売上目標を掲げ、
営業マンごとに売上のグラフが貼ってある場面を見かける。
 
では、売上が増えるとほんとうに利益が増えるのだろうか?
 
会議などで「売上を増やす」がテーマになっている場合、
背景には「売上さえ増えれば利益は増える“はず”」という前提がある。
会議の参加者は「この前提そのもの」を疑わない。

次の2つの事例を考えてみよう。
かりにこれらの事例が会議の議題に上がったとしたら、
あなたはどのように判断するだろうか。
 
(事例1)
A君が担当している得意先から、ある提案をもちかけられた。
売上が1.6倍になると考えたA君は、喜んで引き受けることにした。
A君のこの判断(意思決定)は正しかったのだろうか?
 
(事例2)
得意先に納品している商品の仕入原価が1割値上がりした。
A君が得意先に対してとった行動は・・・
さて、A君のこの判断(意思決定)は正しかったのだろうか?
 
この2つの事例の紹介と検証はこちらから
(5月13日までの公開です)

<売上とは販売単価×販売数量>

 

「売上=販売単価×販売数量」という計算式は、

営業マンなら誰でも知っている。

納品書や請求書には「売上金額の根拠」として載っているからだ。

 

「販売数量」と「販売単価」は異なる性質をもっている。

販売単価Pは見積りの際、あるいは取引開始時に決まる。

 

そして販売単価Pが決まった時点で

「1個当たりの単価構造(粗利単価M)」が決まる(M=P-V)。

 

販売数量Qが決まると粗利単価Mが「粗利総額MQ」に変換される。

「MQの大きさ(MQ総額)」は、その企業の付加価値、稼ぎ高だ。

 

では、会社全体の利益を考えるうえで何を基準にすればイイのだろうか?

 

MGやMQを実践している企業では、

「MQ最大化」などと安易に考えてはいないだろうか?

そもそも「MQ最大化」とは、どのような状態のことをいうのか?

 

「MQ会計をやりはじめてから業績が向上した」という話を聞くたびに、

 

MQ会計(収益構造)を意識しはじめて、

 ようやく通常の状態(正常)に戻った

 

といつも考える。

これまで意識してこなかった、ことのほうが問題なのである。

 

正常に戻った状態からこの先どうしていくのか!

ここがようやくスタートライン、頭を使わなければならない。

会議などを通して社員の能力向上に活用していくのも、

MQ会計の重要な役割の一つだと強く感じる。

 

MQを増やすには?

 

PでもMでもない。

ましてやQでもm率でもPQでもない。

 

「MQの真髄(MQの本質)」が会社全体に浸透していくことが重要だ。

 

MQ会計は、社長や社長をサポートする社員(社長の片腕)たちが

身につけなければならない「最低限の必須スキル」といえる。

 

一度、会議そのものの「テーマ」を疑ってみてほしい。

 


 

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【発行責任者】宇野 寛
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