1976年(昭和51年)にソニーCDIで開発されたビジネスゲームの一つで、企業の教育、さらには企業会計原則や原価計算基準が取り入れられたアカデミックな会計システムが備わっているのが特徴です。
当初は「マネジメントゲーム」という名称でしたが、2004年に「MQ戦略ゲーム」に変更されました。知識教育(座学)ではなく実践教育(体験学習)が基本です。
※「MQ戦略ゲーム」は、株式会社西研究所の登録商標です
※「マネジメントゲームMG」はマネジメントカレッジ㈱の登録商標です。
あなたが営業関係の仕事をしている人だったら、
これまで「面白くない会計の本」を読んだ経験があると思います。
あなたが製造業に携わっている人だったら、
「難しい原価計算の本」を読んだ経験があると思います。
それはたぶん、「ある程度会計の知識をもっているとそれが仕事で武器になる」と
思うからではないでしょうか。
しかし、たいていの人は挫折します。
かりに一生懸命マスターしたとしても残念ながら本当の武器にはなりません。
今の会計は結果分析が中心で、「じゃあこれからどうする」には使えないからです。
★もしあなたが経営者の方だったら
役に立たない会計の勉強はやめて、儲けるための会計をマスターしませんか?
★もしあなたが管理部門の方だったら
MGに参加することで企業経営の大変さがわかります。
★もしあなたが製造部門の方だったら
製品は売れて初めて利益が出ることを実感できます。
★もしあなたが経理部門の方だったら
これからの経理部門の方向性が見えると思います。
★もしあなたが営業部門の方だったら
経理の大変さがわかると思います。しかし確実に営業戦略に役に立ちます。
★もしあなたが職業会計人やコンサルタント、指導する側の方だったら
これまで学んできた制度会計や管理会計との違いに愕然とするかもしれません。
以下の文章は、西順一郎著「知的戦略の方向(MG会計学による利益拡大策)」より 抜粋したものです。
今のビジネスマンにもっとも欠けているものを一つ挙げよといわれるならば、それは、「企業とは何か?」という企業マンの基礎的理解ではないか。この点は、社長ならばわかっている。
なぜなら、彼はこの企業内でたった一人の「トータルマン」(全体人)だからである。トータルマンでなければ、企業について本当に的確な判断はできない。パーシャルな人は、パーシャル(部分的)な情報しか持っていないので、全体的に見て正しい意思決定をしろとは、いうほうが無理である。
私が昭和42年から二年間、ソニーでトップの秘書をやらせてもらって最も痛感したことは、企業の中には「トータルマン」といえる人間が本当に少ない、ということであった。ほとんどはパーシャルマンであって、その人たちによって会社の運営が日常進められている。
私は強運な男で、昭和50年末に“CDI”というソニーの子会社へ行ってみると、ちょうどビジネスゲームのおもちゃ版が商品化の途上にあった。そこで、得たりとこれに食いついて、長年のソニー式、井深氏経営思想と、過去五年間勉強した合理的計数概念およびソニー現場での体験を強烈に叩き込んで出来上がったのが、「MG(マネジメントゲーム)」である。
したがって、これは井深、盛田そのものであり、小林茂でもあり、鈴木鎮一でもあり、私の全身全霊が入っている、思想の具現化である。このゲームをやれば、人は自然に、井深思想、本田思想、ドラッカー思想、福沢諭吉思想を学べる仕組みになっている。
(中略)
そうした各氏の優れた“戦略思想”だけではなく、「戦略会計」、「マトリックス会計」のような近代会計のノウハウまで丁寧に付加した。したがって、人は今までのように、役にも立たぬ経理学校で眠気を我慢しながら、いつ果てるとも知れぬ「貸方、借方」の勉強をすることはない。
1期2時間、2日で5期分、MGで、徹底して社長の役を演じてみる。一人だから、何をやるのも自由。その代わり、浮くも沈むもあなたの意思決定の正しさ次第である。マージャンと変わらない。マージャンはやっても大して得はないが、このMGはやればやるだけ利口になる。企業とは何かがわかり、利益が出てくるプロセスがわかり、マトリックス会計によって、経理のシステムがバッチリわかる。
ともかく、会計とは素晴らしいものだ。
小学四年ごろには、だれでも学級委員としてやらされたことのある、あのありふれた「会計」が、会計の基本である。そこにすでに立派な会計の本質がある。 それなのに、今の社会では、“会計”というと、さも偉いこと、神々しいこと、重々しいことであるかのようにしつらえられている。
形式などは下らないことだ。それより、会計の本質を、“情報”として役立つところまでもっていっているかどうか?
私は、“会計”も“情報”の一つだと思っている。情報とは、人がこれからアクションを起こそうというときに、どうするのが一番最適かを教えるものである。
(中略)
だから、会計情報の第一番目に果たすべき役割は、まさに“警戒警報”でなければならない。
(中略)
会計とは、これからの現実をどうするかというための情報であり、それ以外の何ものでもない。
会計とは、情報であるから“新聞”であり、情報であるから“三日間”が限度なのだ。経営にとっては、三カ月前の情報は全く役に立たないのだ。
それなのに、今なお、“過去会計”が一番大きな顔をして歩いている。これは、世間の人びとがまだ気がついていないからである。要するに、会計はこれまでのところ、税金をとり、配当を払うための事後的手段にしかなっていない。
以上のようなことで、会計は前向きアクションのための情報の一つであり、諸情報の中では、
○ もっとも厳選された
○ もっともトータルな
○ 金銭の面に限られた
情報である。
金銭面に限られているから、もちろん限界はある。しかし、トータルで厳密性があるから、経営情報の中ではもっとも価値のある情報のはずである。
しかし、それも“未来情報”であればの話で、いまもいったように“三カ月前”の情報では“アウト”なのである。ここをしっかり、これからの会計人は認識しなおさなければならないだろう。
※西順一郎著「知的戦略の方向(MG会計学による利益拡大策)」より
会計をまったく知らないひとでも“決算”という言葉は聞いたことがあると思います。会社は年に1回は必ず決算をしなければならないからです。「今月は決算だから・・・」よく使われる言葉です。
MG研修では自分で“決算”をしなければなりません。初めて参加していきなり決算をやらされます。記帳の大変さがわかるかもしれません。これが【体験学習】の良いところです。社長であれば「会計とは、儲けるために利用して初めて価値がある」ということを実感できるかもしれません。
※MGには「戦略MQ会計とマトリックス会計」が組み込まれています。
どなたでもご参加いただけます。