社員50名の食品製造業での出来事です。
社長は現在2代目、ある思いを持っています。
その思いを実行するためにこれまで準備を進め、
一部はすでに実現しています。
「ウノさん、この計画を実行するためには
いまの工場や設備の生産量は限界です」
会社を訪問したある日、一緒に昼食を取った後、
「新工場の敷地の候補を見に行きませんか」
「車ですぐ近くの場所です」
社長は敷地を眺めながら、
具体的な構想を私に話しはじめます。
あたらしい工場の見取り図が、
社長の頭の中に浮かんでいるようです。
「ここに工場を移転して設備を新しくすれば、
いまの生産能力は倍以上になりますよ」
「ようやく最終的な目標が実現します」
この社長がすごいのは、
ただ夢を語っているだけではありません。
当然、会計の裏付けがあってのことです。
その根拠はどこから来ているのでしょうか。
設備や社員を含め、売上や利益、得意先や仕入先、
そしてそれらにかかる費用と併せて、
社長の頭の中には「マトリックス会計表」が浮かんでいます。
MG(MQ戦略ゲーム)の会社盤を思い浮かべ、
マトリックス会計表でシミュレーションしているのです。
・
社長はマトリックス会計表をどのように活用しているのか、
いま書いている本の原稿に、この話の続きを追加しています。
出版する本のタイトルは、
マトリックス、夢の会計
-社長のための会計学-
20年以上にわたって「MQ会計とマトリックス会計」を、
経営の現場で活用するための研究を続けてきて、
「いつか本としてまとめたい」という願望が、
あるきっかけから強い思いに変わりました。
今年の7月から原稿を書きはじめました。
長年の研究の成果を、
書籍をとおして後世にきちんと伝えることが私の使命です。
原稿がまとまり、MG(MQ戦略ゲーム)、
そしてMQ会計とマトリックス会計の開発者である
西順一郎先生に監修をお願いしました。
原稿を見てもらいOKが出ました。
2024年夏の出版に向けて、現在準備中です。
・
「経営に役立つ会計情報」とは「儲けるための情報」です。
・利益はいくら残す計画なのか
・期中の資金繰りはどうなのか
・期末にはキャッシュをいくら残す計画なのか
・現場が行動を起こしたくなるにはどう考えていけばいいのか
・そのためにはどのような情報が必要なのか
そして、社長の思いを実行すれば、
期末の決算書はどんな状態になっているのか、どのような状態にしたいのか。
これを実現するのが「マトリックス会計」です。
マトリックス会計本来の目的は、
社長の想いを反映した「直接法による未来のキャッシュフロー」と
「未来のB/S」を作ることです。
それも社長自身で、です。
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戦略MQ会計・DC・マトリックス会計
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