あるホテルに泊まったときのこと。
屋上には露天風呂があり、泡が出るジェットバス付き。
人気がある全国チェーンのホテルです。
ある日、貼り紙がしてありました。
「ただいま故障しております。
修理を依頼していますのでしばらくお待ちください。」
楽しみにしていましたが残念。
仕方ないなあと思いながら風呂に入りました。
・
3か月後に訪れたとき、
風呂の入り口の貼り紙はそのままです。
このホテルは年に4~5回利用します。
フロントに聞いてみました。
「泡ぶろは故障中なのですか?」
「申しわけありません。修理が立て混んでおりまして・・・」
「3か月前も同じことを言われましたよ」
・
これまではフロントに顔見知りが何人もいたのですが、
今回の受付4人は、はじめて見る顔ばかりです。
「前の人はもういないのですか?」
「全員辞めました」
そして支配人も代わっていました。
なぜ、3か月もの間修理していないのか、
支配人に聞いてみました。
はじめは言い訳の連続でしたが、
聞いていくうちに彼が話はじめました。
「じつは、本部の指示で・・・」
・修理中というのは嘘
・最初から修理するつもりはない
・電気代削減のための本部の指示
Fの削減だったのです。
・
ホテルのサイトには屋上の露天風呂が大きく載っています。
露天風呂を楽しみに泊まる客も多いはずです。
ところがこのホテルは
「社員に嘘をつかせている」
のです。
はじめは“軽い言い訳”だったかもしれません。
それがエスカレートすればどうなるか!
これまでいたベテラン社員は、F削減のために辞めてもらったか、
あるいは、会社の方針に従えないので自分から辞めていったのか。
“経費を削減すれば利益が出る”
という安易な発想は、結果的にMQを減らす
経営を“静止画”でしか考えられない。
まさに“会計の発想”です。
新しく変わった支配人は、
私にほんとうのことを話してくれましたが、
この先は本人の覚悟次第。
会社の方針に染まっていけば、
第二の“ダイハツ”、“ビッグモーター”になりかねません。
最後に一言。
「部下に嘘をつかせるな!!!」
その後、ホテルを変えました。
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今年最後、12月の東京MG研修2日間は、
これまでの私のMG人生の中でも「すばらしい2日間」でした。
ベテランと初心者の“絶妙な組み合わせ”は、
もう二度と訪れないかもしれないほど、私のMGの歴史に残り続けます。
「これうまいからみんなで食べて!」
おみやげにもらった
地元の会社が作っている“おかき”。
こがし餅、うまかった~!
あまりにおいしいので、HP覗きました。
社是 “三つの誠実”
「その一:お客様、お取引先様から信頼される“誠実な企業”」
「その二:地域社会から信頼される“誠実な企業”」
「その三:従業員から信頼される“誠実な企業”」
そして、
3.嘘をつかない、真実の報告をする。
・
社会貢献、
社員の幸せ、
お客様第一主義など、
会社の理念に掲げられたこれらのことばの背景に、
社長の思い、覚悟、志があるかどうか。
ビッグモーターになり下がるかどうかは、
「理念に社長の魂が込められているか」です。
“誠実さ”と“人格を磨く”
私自身、強く思いました。
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戦略MQ会計・DC・マトリックス会計
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