Vol.546 こがし餅


あるホテルに泊まったときのこと。

屋上には露天風呂があり、泡が出るジェットバス付き。

人気がある全国チェーンのホテルです。

 

ある日、貼り紙がしてありました。

 

「ただいま故障しております。

 修理を依頼していますのでしばらくお待ちください。」

 

楽しみにしていましたが残念。

仕方ないなあと思いながら風呂に入りました。

 

          ・

 

3か月後に訪れたとき、

風呂の入り口の貼り紙はそのままです。

 

このホテルは年に4~5回利用します。

フロントに聞いてみました。

 

「泡ぶろは故障中なのですか?」

 

「申しわけありません。修理が立て混んでおりまして・・・」

 

「3か月前も同じことを言われましたよ」

 

          ・

 

これまではフロントに顔見知りが何人もいたのですが、

今回の受付4人は、はじめて見る顔ばかりです。

 

「前の人はもういないのですか?」

 

「全員辞めました」

 

そして支配人も代わっていました。

 

なぜ、3か月もの間修理していないのか、

支配人に聞いてみました。

 

はじめは言い訳の連続でしたが、

聞いていくうちに彼が話はじめました。

 

「じつは、本部の指示で・・・」

 

・修理中というのは嘘

・最初から修理するつもりはない

・電気代削減のための本部の指示

 

Fの削減だったのです。

 

          ・

 

ホテルのサイトには屋上の露天風呂が大きく載っています。

露天風呂を楽しみに泊まる客も多いはずです。

 

ところがこのホテルは

 

「社員に嘘をつかせている」

 

のです。

 

はじめは“軽い言い訳”だったかもしれません。

それがエスカレートすればどうなるか!

 

これまでいたベテラン社員は、F削減のために辞めてもらったか、

あるいは、会社の方針に従えないので自分から辞めていったのか。

 

“経費を削減すれば利益が出る”

という安易な発想は、結果的にMQを減らす

 

経営を“静止画”でしか考えられない。

まさに“会計の発想”です。

 

新しく変わった支配人は、

私にほんとうのことを話してくれましたが、

この先は本人の覚悟次第。

 

会社の方針に染まっていけば、

第二の“ダイハツ”、“ビッグモーター”になりかねません。

 

最後に一言。

 

「部下に嘘をつかせるな!!!」

 

その後、ホテルを変えました。

 

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今年最後、12月の東京MG研修2日間は、

これまでの私のMG人生の中でも「すばらしい2日間」でした。

 

ベテランと初心者の“絶妙な組み合わせ”は、

もう二度と訪れないかもしれないほど、私のMGの歴史に残り続けます。

 

「これうまいからみんなで食べて!」

 

おみやげにもらった

地元の会社が作っている“おかき”。

 

こがし餅、うまかった~!

 

あまりにおいしいので、HP覗きました。

 

社是 “三つの誠実”

「その一:お客様、お取引先様から信頼される“誠実な企業”」

「その二:地域社会から信頼される“誠実な企業”」

「その三:従業員から信頼される“誠実な企業”」

 

そして、

 

3.嘘をつかない、真実の報告をする。

 

          ・

 

社会貢献、

社員の幸せ、

お客様第一主義など、

 

会社の理念に掲げられたこれらのことばの背景に、

社長の思い、覚悟、志があるかどうか。

 

ビッグモーターになり下がるかどうかは、

「理念に社長の魂が込められているか」です。

 

“誠実さ”と“人格を磨く”

 

私自身、強く思いました。

 

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【発行元】株式会社アイティーエス 
【発行責任者】宇野 寛
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