儲かっているのか損をしているのか、資金の流れはどうなのか、
財政状態は健全なのか。
これらを総合的に測定できるしくみは、いまのところ会計以外にありません。
そこで社長方も経営のためにと、会計を学ぼうとします。
ところが、会計そのものが専門的で難解なルールであり、
さらに税法によって歪められてしまい、
中小小規模企業には適さないのが実情です。
ですから、税理士が作成する決算書に違和感がある社長方も少なくありません。
ではなぜ、多くの税理士は決算書を分析し、解説したがるように
なったのでしょうか。
その答え、おおもとが100年以上も前のアメリカにあることがわかりました。
「決算分析のもとになった財務分析は、1870年代にアメリカの銀行が、
融資先や投資先である企業の債務返済能力や財産状態の良否を知るために
貸借対照表の提出を求め、これを詳細に分析したことに起源すると
いわれている。現在でも銀行の審査部では経営分析を行っている。」
どうやら財務分析は、銀行が始めたのがことの起こりのようです。